運動会では園児たちが一体となって頑張れるように、様々な競技内容を考えたりグッズを用意したりします。
運動会は通年の行事になっています。先生方は、そのたびに運動会のテーマを決めているのではないでしょうか。
2021年に東京でオリンピックが開催されたのをきっかけに、テーマをオリンピックとした場合、どのような点に工夫をしたらいいのでしょう。
オリンピックというと最大の祭典ととらえがちですが、オリンピック精神を受け継いでいる運動会になればいいのです。
通っている保育園ならではのオリンピック運動会が開かれたら、園児たちのテンションもより一層高まるのではないでしょうか。
そこで、どのようにすれば本物のオリンピックのような運動会を開くことができるのか、解説していきます。
そこで今回は保育園でオリンピックをテーマにした運動会を開催するにあたって、競技はどうすればいいのか、グッズ(メダルなど)はどうやって作ればいいのかを紹介していきます。
5分ほどで読める記事です。では、さっそく行きましょう。
保育園の運動会テーマはオリンピック!
コロナ禍の中、「2020東京オリンピック」が開催されました。
コロナが流行っていましたので、開催が危ぶまれる中での祭典でしたね。反対する人もいましたが、いざ蓋を開けてみれば、日本中が喚起にわいていた2週間だったような気がします。
会場には行けなくとも、日本開催ということもあり、連日非常に盛り上がりを見せていました。一生懸命に練習をした成果に日本中が拍手を送ったのです。
保育園の運動会も何か月も前から準備をして当日に備えますね。終わるまでモチベーションを保つには何が必要でしょうか?
選手たちは金メダルを手中に収めるべく日々練習にはげんでいます。1位を目指すのも大事なのですが、勝つことよりも、誰かと協力してがんばる、運動会は楽しいものだという意識の方に重点をおいているのが保育園の運動会なのではないでしょうか。
園児が一丸となってがんばることができるように、テーマを設定してみましょう。テーマとは目的です。
運動会は楽しく開催できればいいのですが、きちんとした目的があるだけでも意識が変わってくるはずです。大げさに言ってしまえば、運動会の世界観を決定するものでもあります。
オリンピックという言葉はキーワードになるテーマですね。
現代のオリンピックは、フランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン男爵によって1896年第1回大会がアテネで開催された。
古代オリンピックはギリシア人によるギリシア人のためのオリンピックであった。しかし、近代オリンピックは世界中にオリンピズムの理念を広めることを目指して行われている。
その特徴としては、まず「平和の祭典」であることが挙げられる。クーベルタンは「スポーツを通じて平和な世界の実現に寄与する」ことをオリンピックの目的に掲げた。また、「勝敗だけではなく、ルールを遵守し正々堂々と全力を尽くす」という「フェアプレーの精神」がオリンピックでは重視される
(日本体育大学、オリンピック文化研究所より抜粋)
上記の文章にもあるように、オリンピックのスローガンは、「スポーツ精神にのっとり、正々堂々と戦うことを誓います」となります。
園児たちに伝える場合は、ずるをしないで一生懸命に競技をする、ということになるのでしょうか?
つまりオリンピックの精神は毎年使うことができるのです。運動会を開催する意味のすべてを表しているからなのです。
東京オリンピックはすでに終わってしまいましたが、毎年使えるテーマでもあります。
オリンピックにちなんだスローガンを作ろう!
オリンピックをテーマにした場合、「2022○○保育園オリンピック」と掲げてもいいのですが、なんだか味気ない気がしますよね。
そこで、その園にゆかりのある名前をとって○○リンピックと名付けて運動会を盛り上げていきましょう。
いつくか例をあげるので参考にしていただけたら幸いです。わかりやすいように、スローガンも記載しておきます。
運動会のテーマ ~○○リンピック~
「ガンバリンピック」
がんばれば、また違う自分に会えるかも!
「サクラリンピック」
さくら保育園という名前があったとして、そのままつけてしまうパターンです。
スローガンは、保育園で最高の運動会を目指そう!
「チムリンピック」
チーム一丸となるように、一人一人が競技を盛り上げていきましょう。
「ゴー(GO)リンピック」
ゴールを目指して、走り抜け!
「ラブリンピック」
スポーツ、運動、練習と、好きこそものの上手なれ!
「スマイリンピック」
すてきだね。頑張る姿、頑張る笑顔!
「ゲンキリンピック」
よく食べて、よく寝て、元気に運動会!
「ジャンプリンピック」
はばたけ翼、思いは一つ、熱く燃えよう!
「ノビリンピック」
のびのびと、楽しくやろう運動会!
「ココリンピック」
心を一つに、勝利目指してファイティング!
オリンピックにちなんだ競技の工夫は?
オリンピックをテーマにした運動会、実際のオリンピック競技には様々な種目があります。
陸上だけでも47種目、水泳は49種目、このほかにテニス、サッカー、野球、乗馬とありとあらゆる競技で戦います。
オリンピックを参考にした場合、どんな競技が練習しやすいでしょうか。いくつかの動画をあげておきますので、参考にしてみてください。
この動画は、平賀保育園の聖火リレーです。
リレーと玉入れを合わせたような競技のようですね。園児たちが手にしているのは、先生さんたち手作りの聖火のようです。オリジナリティあふれる種目で、オリンピックを意識した内容になっています。
園児も楽しそうですね。
保育園は0歳児から預かってもらえます。この保育園では、転んでも大丈夫なようにマットを敷き、歩くことが好きな園児にオリンピックロードと名付けた道を作ったようです。
ゼッケンをつけて、ちゃんと日本の選手団のようになっているのが、とても微笑ましいですね。
先生たちのアイディアの勝利でしょう。誰かと争うわけではないですが、泣きそうになりながらも一人でゴールして、皆の拍手で迎えられ、運動会の楽しさを味わっていることでしょう。
5歳児リレーの様子です。
ゴールテープに工夫をこらしてありますね。この保育園では、コロナ禍での中での運動会だったので、4、5歳に限定したようです。
それでも周りにいる保護者の方の笑顔が楽しさを物語っています。競技自体はリレー、パラバルーン、縄跳び競争など、一般的なものなのですが、小道具に工夫がこらされて、オリンピックの雰囲気を味わえます。
園児の胸に付けた旗のマークに注目です。きっと各国の代表選手という感じをだして駆け抜けたのかもしれません。旗の雰囲気で選んだとしても、きっと世界が身近に感じられることでしょう。
オリンピックをテーマにして運動会を開催している保育園はいくつもありますが、どれもこれも工夫がこらされていて、見ているこちらまで楽しくなります。
さて、オリンピックといえば、競技の他に忘れてはならないものがありますね。
メダル、そして表彰台です。
次の項目ではどのように手作りしているのか、紹介していきます。
オリンピックといえば表彰台とメダル!
保育園では手作りのメダルを先生たちがいろいろ工夫して作ってくれますね。
作り方は保育園によっても様々です。本物のオリンピックのような金メダルから、折り紙で作るものまで、どれもこれも心がこもっています。表彰台にのぼる園児だけでなく、参加賞としてのメダルもありますね。どれもこれも世界に一つしかない大事なメダルになりますね。
文字解説からYouTubeなど、ネット上に作り方が上がっています。図書館や本屋さんにいって作り方の解説書をみなくてもいい時代になりました。
そこで、下記にいくつかメダルの作り方のURLをのせておきましたので、参考になさってみてください。
園ならでは、園児ならではの特徴が出るとさらに喜ばれるメダルになるでしょう。
手作りの作業も楽しいので、是非、楽しみながら折り紙メダルを作っていただければと思います。
園児の喜ぶ笑顔を想像しながら作ってみてくださいませ。
先生たちの愛情がこもったメダルは格別のものがありますよ。運動会で頑張った園児たち皆にてプレゼントしましょう。
金メダルを作るテンプレートもあります。
メダルをもらえば嬉しさ倍増。それに加えさらに競争競技でがんばった園児には、オリンピックさながら表彰台があると、雰囲気もでますし、本物のオリンピック感を味わえるのではないでしょうか?
表彰台と一口にいっても、いったいどのように作ればいいのでしょうか。
下記に牛乳パックで作る表彰台の動画を記載しておきますので、参考になさってみてください。
その下の写真は普段使用している低めの台をつなぎあわせて、それに布をかけて、数字は折り紙で作り、表彰台に見立てています。りっぱな表彰台ができあがりました。
オリンピックとは?どのように園児たちに伝える?
オリンピックの大会で、競技が終わり選手たちがおインタビューされる場面がテレビに映りだされます。そして、選手が一概に言うのは「楽しめました!」という言葉を幾度となく耳にしたことです。
金メダルがとれなくて泣いている選手もいましたね。また4年後に頑張ると言っていた選手もいました。
スポーツの原点は「楽しさ」……そこにあるのではないでしょうか?
勝っても負けても悔しくても、練習がつらくても、一生懸命競技をしたあとには楽しかったという一言が口に出せるというのは成功だったといえるのではないでしょうか。
幼稚園でも伝えるべきは、スポーツを通して学ぶ楽しさではないかと想像します。
それがうまく園児に伝わるといいですね。
オリンピックとはなんぞや?簡単に解説していきましょう。
オリンピックは、4年に一度開かれる世界的なスポーツのお祭りです。
保育園では毎年1回スポーツ大会(運動会)をやりますね。4年ごとというのは、長い期間であることがわかりますね。
そして、世界の様々な国で開催されます。世界地図があるとわかりやすいかもしれません。
今回は、皆さんが住んでいる日本でありました。
パラリンピックは、知っていますか?
体に不具合のある選手たちが出場するスポーツのお祭りです。4年に一度、オリンピック競技大会が終わった後に同じ場所で開催されています。
オリンピックは皆さんが産まれる遥かかなたの昔から開かれています。
スポーツを通して、「体と心をきたえよう」「世界のいろんな国の人と交流しよう」そして「平和な社会を築いていこう」といった想いが込められています。
世界の国々の人々が一つの国に集まってくるのです。世界中の人がスポーツを通して仲良くなることができたらすばらしい世の中になりますよね。
五輪といい〇が5つあります。何色だか知っていますか?
「青」「黄」「黒」「緑」「赤」の5色です。
旗の地の白を加えた6色があれば、世界の国々の国旗がほとんど描けるんですよ。この色からも、世界の人々が力を合わせ、強く結びつくことを表しています。
オリンピックではいくつもの競技が行われます。サッカー、野球、バスケット、陸上、体操、競泳など、そのほかにもフェンシング、乗馬など、テレビではあまりやらない種目もいっぱいあるのですよ。
知っているスポーツ、知らなかったスポーツについても知ることは大事です。興味があったらお父さん、お母さんに聞いたり、先生たちにも聞いてみてくださいね。
今回の運動会もいっぱい練習をしましたね。当日は力をふり絞って頑張りましょう。
お友達の頑張りも認めて、自分の頑張りも認めて、終わったあとに「楽しかったね」と言い合えるといいですね。
まとめ
運動会のテーマをオリンピックにした場合、どんな点に工夫をこらしたら、本物さながらのオリンピック運動会のようになるのかを解説してきました。要点をまとめておきます。
運動会のテーマをオリンピックにする理由。
オリンピックはスポーツを通して、世界中の人々がつながり平和になっていく、という精神にのっとっています。保育園でもスポーツを通して、お友達との仲をさらに深めたり、頑張るということを学べます。
オリンピックを意識した運動会ではなくても、スポーツを通して何かを学ぶというのは毎年使えるテーマです。
運動会を一丸となって盛り上げるために、テーマの他にスローガンもあったほうがテンションは上がります。プロ野球界でもその球団の毎年のスローガンがあります。
スタンドのお客さんがそのスローガンを掲げている姿がよく目に移ります。今回は10個あげました。
競技はどうするのでしょうか。
数ある動画の中から、何点か抜粋して動画にあげてあります。参考にして、皆さまの保育園ならではの競技を見つけてほしいです。
オリンピックといえばメダルと表彰台ですね。ニュースでも金メダルの数を逐一報告しているくらいです。
園児たちもメダルをかけてもらったらどんなに喜ぶでしょう。それが先生たちの手作りであればなおさらです。
そして、表彰台です。2020東京大会の表彰台は幅が広くなっていて、2位3位の高さが同じでした。
過去5大会はこの形です。真似て作ってみるのも一考かもしれません。
表彰台も動画を貼り付けましたが、普段使っている台に記事をのせて、前面に1位から3位まで画用紙などで貼っても、りっぱな表彰台になるはずです。
オリンピックって何ですか?と聞かれたら、その歴史から順を追って説明できる大人は少ないのではないでしょうか。
園児たちにはどう伝えればわかってもらえるのでしょうか。オリンピックの簡単な意味と五輪のマークの意味を書きました。
スポーツは楽しいものだと園児たちに伝われば、オリンピックの意味があるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
先生たちの苦労は並大抵のものではありませんが、園児たちの喜ぶ顔がプレゼントになります。
保育園ならではの運動会になるよう願っています。
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