小学校低学年から高校生まで誰でも楽しめる運動会競技のひとつ、台風の目。
今や運動会では人気の定番競技になっています。
私も小学生のときの運動会で、台風の目に参加して楽しんだ一人です。
そのときにはまさか台風の目にコツがあるなんて知りませんでした。
知っておけばもっと盛り上がっただろうなあ。
運動会といえばいろんな種目で競い合う場でもありますから、当然出る種目では勝ちたいですよね。
ここでは運動会の種目のひとつである台風の目で勝つコツと練習方法を紹介します。
台風の目で勝ちたいみなさん、そして自分のクラスの子を勝たせたい先生方はぜひ参考にしてください。
コツを知らない他のチームをぎゃふんと言わせられますよ。
運動会の人気競技!台風の目はどんな競技?
台風の目は、地域や学校によってタイフーンや鳴門の渦潮、ハリケーン、旋風などと呼ばれることもあります。
どれも共通して言えるのは、中心があり渦を巻いていることです。
そのイメージ通り、この競技は競技中渦を巻くように動くんです。
ルールは、1チーム4~5人で一本の棒を握って走り、途中に置いてあるコーンをぐるりと回ってゴールを目指すものになります。
個人競技ではないので、いかにチームで息を合わせてタイミングを合わせられるかが勝つために重要になります。
台風の目の実際の動画がこちら↓
運動会台風の目のコツ!勝利するためのポイントその1:メンバーの組み合わせは?
多くの学校ではクラス対抗で行うことが多く、男女混合を想定したメンバーの組み合わせ方法を紹介しますね。
1.メンバー決め
- 4~5人で1チームとする
- 足の速さが同じ人を集める ←50m、100m走の記録を参考にするといいです。(みんなの足並みがそろっていることが転ばずにゴールするポイント)
2.棒を握る並び方
- コーンを回る側:体重があり、足腰の強い人(遠心力の中心になり、ふんばる必要があるため)
- 外側を走る人:体重が軽く、足さばきがいい人(走る距離が他の人より長く、遠心力を逃がす必要があるため)
3.一緒に走るメンバーを決めたら、次はチームの走る順番を決めましょう。
- 1番目は足の速いチーム
- 2番目~中間は徐々にタイムを落としていく
- 中間は一番遅いチーム
- 中間~最後は徐々にタイムを上げていく
- 最後は1番足の速いチームで追い上げる
運動会台風の目のコツ!勝利をするためのポイントその2:棒の持ち方は?受け渡し方は?
棒の持ち方
棒の握り方にもコツがあります。
ただ握るだけではダメなんです。
コーンを回るところで、どうしても遠心力がかかってきます。
その遠心力に耐えられず、外側の人が振り落とされてしまうということがよくあります。
それを避けるために、棒は綱引きの持ち方と同じように、片方の手を棒の下側から握ったほうがいいです。
走り始めは上から握る形でもいいですが、ターン直前で片方の手を逆手に持ち変えるのがベストです。
こうすることで、遠心力に体が絶えやすくなります。
棒の受け渡し方
学校によっては、コースを往復したらそのまま棒を次のチームに渡すところもあるようですが、一般的には待っているチーム全員の足元に棒をくぐらせ、次に頭の上に棒を通し、次のチームに棒を渡すというルールが主流です。
- 待っているチームは前後間隔をできるだけつめて待ちましょう。(棒を足元にくぐらせる距離を短くしてタイムロスを防ぐため)
- 棒は手渡しするより一度地面に置いて渡したほうがいいでしょう。(手渡しすると棒を落とすリスクがあり、タイムロスが生じてしまうため)
運動会台風の目のコツ!勝利をするためのポイントその3:コーナーの回り方は?
いかにコーナーをうまく回るかが、相手を引き離すチャンスになります。
コーナーを制する者が勝利を制すといっても過言ではありません。
できる限りコーンの近くを小走りで回る
(無駄な力を抑えられて速く走れるようになる)
もし大周りしてしまうと、その分走る距離が長くなり、タイムロスとなります。
コーンに着いたら
- 外側の人はすばやく内側に寄るように動く → 内側は最小限の力で回せる
- 内側の人は足をその場で足踏みするイメージで小刻みに動かす → 外側を最短距離にできる
重心バランスを保つために、全員が中心に向かうイメージで回りましょう。
運動会台風の目のコツ!勝利をするためのポイントその4:走り方は?
- 棒に重心をかけて前傾姿勢で走る → 足の出方が早くなりスピードアップ(背骨をまっすぐにして軽く体を傾ける)
- 視線はまっすぐ前に向けて走る(頭を前後左右に振るとそれだけでエネルギー消耗になる)
- 走る動作はチームで合わせたほうがいい(動きがバラバラだといくら個人の足が速くてもスピードに乗れない)
- 前傾姿勢はスタートから
運動会台風の目のコツ!勝利をするためのポイントその5:転んだときの対処法は?
どんなときもアクシデントはつきものです。
台風の目では、転倒、相手チームにぬかされる、棒を落とす、コーンを回れないなどのアクシデントが考えられます。
どんなときも焦らないことが大事です。
一人が焦ってしまうと、せっかく息のそろったチームであってもリズムが崩れてしまいます。
動きのバラバラになったチームにスピードは出ません。
自分が転んでしまっても焦らずすばやく立ち上がり、自分の位置に戻って立て直しましょう。
チームメイトが転んでしまっても冷静に大丈夫と声かけをして迎えいれてあげましょう。
とにかく焦りは禁物です。
台風の目で勝ちたい!効果的な練習方法は?
ポイントその4で紹介したように、台風の目は前傾姿勢で走ることがコツです。
その前傾姿勢を体に覚えこませるために、坂道ダッシュを練習に取り入れることをおすすめします。
坂道を駆け上がるときは、自然に体が前傾姿勢になります。
前傾姿勢での足の出し方が自然と身につくはずです。
チームワークが大事なので、練習のときからお互いに声かけをしておくことも忘れないでください。
例えば、コーンを回る時。
この時全員が内側に寄ることが大切になるので、「寄って寄って」「回るよ」などと声かけをしてください。
スピードに乗るリズムが合っていないと感じたら、すかさず「速いよ」「もうちょっとスピードあげて」などと言い合えるチームづくりをしておきましょう。
まとめ
台風の目に勝つためのポイント
- 走るスピードが同じくらいの4~5人でチームを作る
- 内側に体重が重い人、外側に体重が軽い足さばきが良い人を配置する
- 最初を最後に足の速いチームが走り、中間は遅いチームを置く
- 棒は片方の手を逆手にして持つ
- 棒は地面に置いて渡す
- 待っているチームは間隔を開けずに待つ
- コーンに対して最短距離で回る(内側の人は足ぶみ、外側は内側に寄っていく感じで小回りする)
- 前傾姿勢で視線はまっすぐ、走る動作はチームで合わせる
- とにかく焦らない
- 坂道ダッシュを練習に取り入れる
- 声がかけ合えるチームづくりをしておく
以上のことを頭に入れて本番にのぞめば、勝ったも同然です。
台風の目は簡単そうで奥が深い競技だと言えます。
最高の運動会にするためにもぜひ、台風の目で完全勝利を目指してみてください。
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