運動会というと、春、秋に行う小学校が多いですね。
行事が終わった後、夏休みの宿題や国語の授業で俳句を書いてみましょうなんて機会があります。
一通り先生からはつくり方は教えてもらえるでしょうが、文字制限があったり聞きなれない季語など色々と未知なる領域で、いざつくってみようとなってもどこから手を付けていいか不安ですよね。
そんな俳句に頭を悩ませているみなさんでもちゃんとつくれる方法をご紹介します!
ルール、季語など、どうやって作ったらいいか、なるほどなヒントがあるので、ひとつずつ説明していきますね。
運動会を題材にした俳句をつくろう!そもそも「俳句」とは?
なんで宿題に俳句が出るのでしょう。
これからの人生俳句を作ることってそんなにないのに必要?って思う人もいますよね。
でも、俳句に必要な季語、これは四季がある日本ならではのものですよね。
その素晴らしい日本の季節をあらわす季語を知ることは無駄ではないはずです。
季語を知っておくと、大人になったときに、ちょっとした手紙を書くときに重宝するかもしれません。
俳句って何?
そもそも俳句ってどういうものなのかというと、
季語を使った五・七・五の短い詩です。
俳句にルールってあるの?
俳句にもルールがありますが簡単です。
- 五・七・五で作る
- 必ず1つ季語を使う。
この2つに気を付けて作ってみましょう。
運動会は秋の季語?春の季語?
季語とは、季節を表すために歌や句の中に入れる語句のことです。
運動会を季語とする場合は秋となります。
春の運動会を表す場合は、春の季語を使うとよいでしょう。
季語は重複してもいい?
一つの俳句の中に季語が2つ以上あることを気重なりと言います。
基本的には季語は1つとするのが良いそうです。
名句の中には気重なりのものもあり、必ずしも気重なりが悪いわけではないですが初心者は季語をひとつにしておくことが無難でしょう。
低学年(1年・2年)の運動会の俳句例文!
低学年で俳句を作るのって、難しいのでは?と思いますよね。
でも、子供ならではの目線が新鮮であり、感受性も育ちます。
上手に作ろうというよりは、俳句を身近なものと思ってもらえるような楽しいつくり方をすると、子供の自由な感性も引きだせて、より素敵な俳句がうまれるのではないでしょうか。
つくり方は先ほどもご紹介したように、5・7・5で季語が入っていればOKです。
例文をご紹介します。
実際に低学年の子が作ったお手本です。
負けたくない気持ち、運動会を楽しむ気持ちが素直に表現されていますよね。
低学年ならではの視点です。
中学年(3年・4年)の運動会の俳句例文!
中学年になると、少し言葉のバリエーションが出てきますよね。
表現したい気持ちを表す言葉のチョイスを色々試してみて、読んだときにしっくりくるかどうか、なんとなくの感覚でも挑戦していってもいいですね。
中学年の子がつくったお手本の俳句をご紹介します。
低学年は、素直な視点が良いところですが、中学年になると視点は色々なところに向けられていることがわかります。
風の表現、親への視点、さすが中学年ですね!
高学年(5年・6年)の運動会の俳句例文!
高学年ともなると、低学年、中学年からさらにパワーアップして、季語のチョイスから伝えたい気持ちを表す言葉の選び方から、レベルアップしていきます。
季語についても、歳時記などで調べて、それぞれの言葉がどの季節の季語なのかを知ることで新しい発見にもなりますし、季節を知ることもできます。
語彙も増えることでしょう。
参考図書:大人も読みたい こども歳時記
高学年が作ったお手本の俳句をご紹介します。
高学年ともなると、表現力がグッとアップしているのがわかりますね。
小学生がすばらしい俳句を書くには「一流の俳句」に触れよう!
すばらしい俳句をかくには、やはり一流の俳句に触れることが大事になってきます。
絵画でもそうですが、素晴らしい作品に出合うことで、感性も磨かれていきます。
そこで、おすすめの俳人、俳句をご紹介します。
松尾芭蕉
俳句といえば、松尾芭蕉と思う人も多いのではないでしょか。
江戸時代に活躍した俳人です。
色々な所を旅しながら俳句を詠んでいました。
華やかな句がもてはやされていた時代に、自然の美しさや、日本の侘び寂びを詠んだ松尾芭蕉の句は、当時インパクトを与えたそうです。
松尾芭蕉の有名な俳句をご紹介します。
古池や 蛙飛び込む 水の音
(ふるいけや かわずとびこむ みずのおと)
夏草や 兵どもが 夢の跡
(なつくさや つわものどもが ゆめのあと)
参考図書:松尾芭蕉 (コミック版世界の伝記)
正岡子規
明治を代表する俳人です。
当時廃れていた短歌や俳句を再び普及させ行進の育成も行った人です。
なんとあの夏目漱石や森鴎外とも交流があったとか。
21歳で結核を発症してしまい、わずか34歳の若さで亡くなってしまいましたが、素晴らしい作品を残しています。
代表的なものをご紹介します。
柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺
(かきくえば かねがなるなり ほうりゅうじ)
いくたびも 雪の深さを 尋ねけり
(いくたびも ゆきのふかさを たずねけり)
参考図書:笑う子規 (ちくま文庫)
与謝蕪村
俳句だけではなく、絵を描くことも得意だったため、俳画という新ジャンルの開拓もした人でもあります。
代表的な俳句をご紹介します。
菜の花や 月は東に 日は西に
(なのはなや つきはひがしに ひはにしに)
参考図書:ちびまる子ちゃんの俳句教室 俳人の伝記まんが入り
運動会の俳句をつくろう!小学生らしい書き方や季語とは?まとめ!
- 俳句とは、季語を使。った五・七・五の短い詩です。
- 運動会は秋の季語
- 季語はなるべく重ならないようにしよう
- 歳時記で季語を調べると知識も語彙力も広がります
- 有名な俳人の句を知ることは自分の俳句の幅も広がり、感性も磨かれます。
俳句を作るのは、私は苦手です・・・
学校の授業でもほとんど触れたことがなかったから、というのもあるかもしれません。
でも、有名な俳人の俳句を知ることはとても面白いですし、もし、低学年の時期からより身近なものとして俳句を知ることができていたら、今ほど苦手意識はなかったのかもしれないと思うとちょっぴりもったいなかったなという気持ちにもなります。
みなさんも、俳句をもっと身近なものと感じていただいて、自分らしい表現ができるといいですね!
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