「なんで先生じゃなく自分なんだろう」、なかにはそう思う生徒さんもいらっしゃることでしょう。
運動会のアナウンサーに選ばれた生徒さんは原稿も考えなきゃいけないでしょうし、リレーとなると特に状況を素早く伝えるのは難しいですよね。
私は小学生のときからマイペースで、年を重ねるにつれ話すことを文章にすることが多くなってきました。
だから伝える内容を書く人に、勝手ながら親近感を感じております。
まだ年齢的に子供な生徒さんがアナウンサーってすごいことですよ。
原稿を考えて、さらに実況するとなると、ある意味選手より緊張すると思います。
「何をどんなふうに言えばいいんだろう、上手く伝えられるだろうか」
と、お悩みでしょう。
ですが、そこまで難しく考える必要はないのです。
場面ごとに観客が注目すると盛り上がるポイントを発見して、正確な情報を盛り上がるように解説することを念頭に置くと、おどろくほどアイデアが思い浮かびやすくなります。
不安でいっぱいだと思いますが、読めば一つずつ問題を解消できますので一緒に考えていきましょう。
運動会リレーのアナウンス原稿例!入場編
競技中よりは比較的アドリブを入れる機会が少ないとは思うのですが、出だしが肝心と思うと緊張することもあるでしょう。
そんなときは以下のような例文を使えば落ち着いて読めるようになります。
場合に応じてそのまま読めるし、記号も場合に応じた名詞を当てはめるだけで読めますよ。
[最後の競技の場合]
[最高学年の入場の場合]
[選手の情報を解説する場合]
競技中よりアクシデントが起こりにくいかと思いますが、それでもさも原稿なしで話すかのように気持ちを込めて読むと盛り上がります。
特におすすめしたいのは、チームごとの特徴的な情報を調べて解説することで、観客は「どんな展開になるだろう」と注目して、いい出だしになることまちがいなしです。
運動会リレーのアナウンス原稿例! 競技中・接戦編
接戦はすごく盛り上がる場面ですよね。
ヒートアップすると思いますが落ち着いて、予測がつかない場面なので特に状況の変わり目を注意して実況しましょう。
誰が勝つかわからない展開を強調すると観客が盛り上がります。
接戦したチームの解説をこまめにすることで観客は注目しますよ。
もし自チームが接戦状態でもひいきせず、落ち着いて公平に解説することをおすすめします。
参考動画をご紹介します。
小学校の運動会 最後のリレーをプロが実況中継
運動会リレーのアナウンス原稿例! 競技中・断トツリード編
かなりの確率で起こりうるのがチームを大きく引き離すシーンですが、そんなときでも観客の興味が引かないように、他チームもあきらめないような例文をおススメします。
「リードしてるチームも速いけど他チームもすごい」といった展開に注目できるのです。
優勢を伝えるだけだと他のチームが気を悪くされる、観客も途中から結果を決めつけて興味をなくす、といったことがあるかもしれないので最後まで結果はわからない、と思わせるアナウンスを心がけましょう。
運動会リレーのアナウンス原稿例! 競技中・アンカー編
一番の見せ場になるであろうアンカーの解説、そんなとき、この例文を活用すれば「いよいよ最後だ」と実感して注目をされます。
ゴールに向かうという点を強調することができますよ。
[アンカーにバトンが渡った場合]
[先頭の走者を実況する場合]
[追い上げるチームを解説する場合]
[追い抜かされる場合]
[一位がゴールした場合]
[一位以外がゴールした場合]
選手の健闘をたたえながら「感動のクライマックスだ!」と、観客に実感していただくことを意識しましょう。
運動会リレーのアナウンス原稿例! 競技中・転んでしまった編
どんな選手も白熱して転倒することはじゅうぶん考えられますよね。
転倒したことについてスルーすると「無言だとどう思われてるのか気になる…」と、転倒した選手は心配すると思います。
転倒のことについてあえて触れた方がいい、とはいえ、なんて声をかければいいか悩むところですが、これから説明する原稿例を活用すると、転倒した選手も落ち込まず、絶えず盛り上がりますよ。
それは観客が予想外な展開も想像できたり、「転倒したのにこんなことができるなんて!」「誰のせいでもない、こういう要素があるからミスしても仕方ない」みたいな展開になる、という利点にあります。
リードされた選手をフォローする、という解説の応用で、転倒した選手をフォローするという、積極的に転倒した選手の活躍点を見逃さず伝えるようにしましょう。
運動会リレーのアナウンス原稿例! 退場編
競技は終わっても最後まで気を抜けないのが退場のアナウンスです。
こういった場面でも頑張った選手たちをいたわることが重要で、勝敗には触れずに励ます例文をおすすめします。
どんな勝敗でも「頑張ってよかった」「よく頑張った」と思ってもらえるように気持ちを込めてお伝えしましょう。
リレーのアナウンスでアドリブをいれるコツは?
競技中などにとっさの判断に迫られることがでてくると思います。
しかし工夫しだいで、用意した原稿では対応できないことでも、とっさに対応できるようになります。
先ほどお伝えした「正確な情報を盛り上がるように解説する」といった軸がブレずに上手く対処できるはずです。
「何が」「どういう状態か」といった主語、述語を意識するのも有効です。
[追い上げを見せる場合]
[とっさに具体的な解説をするのが難しい場合]
アドリブを入れるタイミングはというと、入場、競技中、退場、その流れの中で、観客には主に、どんな選手がどんな活躍をするかを注目してもらうことが重要なので、それに関わる予想外な展開を発見、解説するといいでしょう。
「正確な情報を盛り上がるように解説する」ことを意識して色んな想定をした原稿文を考えておくと、習慣により、アドリブでも安定した解説ができるようになります。
目標に向かって前もって色んなイメージをしておくことでとっさの判断もできるようになると私は考えます。
まとめ
- 入場は前もってチームの情報を入手してどんなチームが出場するか解説する。
- 接戦も落ち着いて公平に、こまめに解説する。
- 大きくリードされても結果を決めつけさせないように、リードされてる選手の活躍も強調する。
- アンカーの解説ではいよいよ勝敗が決まる!ということを強調する。ゴールした選手を称える。
- 転倒した選手の活躍した点を積極的に強調する。
- 退場のときは、レース中やそれまでの練習の苦労をいたわるような声かけをする。
- アドリブのポイントは、「正確な情報を盛り上がるように解説する」習慣をつけておき、選手が活躍することに関わる予想外な展開を発見、解説する。
最後に気をつけてほしいことは正確な情報を伝えるのが基本なのですが、そのためにはハキハキと滑舌よく話す、これも大事です。
小声になると余計気持ちも縮こまるので、ちょうどいい声量をイメージして、はっきりした口調で自分自身も盛り上がりましょう。
状況の変化が速く、言い切るのが難しいところがありますが、正確なだけでなくできるだけ盛り上げたい、という姿勢や習慣は声などに宿ると私は思います。
ここまで私の調べたこと、思ったことをお伝えしましたが、あなたならこの記事をどのように活用されますか?
本番までにこの記事を参考にしていただき、選手も観客もあなたも盛り上がることを願います。
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