小学校の運動会で異例の盛り上がりを見せる競技といえば借り物競走。
ユーモアがあって楽しいですよね。
運動が得意ではない子供でも、運よく早く借り物を見つけて一位になれる可能性が高いし、観客含め全員が楽しみやすい競技ですね。
一心不乱に借り物を探す小学生の姿はほほえましいです。
そんな競技のネーミングをどうしようか、ルールをどうするか、面白いお題といっても何を用意すればいいか考えてらっしゃる先生方に、みなさんが楽しめる借り物競争にできる方法を提案いたします。
難易度のさじ加減が難しい、借りる側、貸す側の気分を損ねるお題をつくっちゃったらどうしよう、と、そのあたりの線引きに困惑されてる先生方が多いことでしょう。
他の競技に比べてどんなシステムを組み込めばいいか一番悩む競技ではないでしょうか。
私自身もこの記事を執筆するとき、何を提案すればいいかなかなか決められませんでした。
しかし調べてみてわかったのですが、そんな問題を解決できる方法が実はあるんです。
競技名が「借り物競争」とありますが、柔軟に「物だけでなく人も対象にする」など、お題のジャンルの幅を広げれば、アイデアが浮かびやすくなります。
それでは具体例を交えて解説いたしますのでお付き合いいただければ幸いです。
借り物競争の競技ルールは?
借り物競争の面白いところは、「運に左右されて誰が勝つか予想しにくい」面なので、その特徴を生かしながらスムーズにレースを進行できるルールにしましょう。
制限時間
一回の競争ごとに制限時間を設けて、少しあせるようにしておくとレースがスムーズに進みます。
制限時間が経つとそのレースを終了とします。
もしくは「とにかくなにか生徒に借りさせてレースを完遂させてあげたい」とお思いであれば、簡単な別のお題を設けてみてはいかがでしょうか。
捜索範囲
探す範囲も決めておきましょう。
例えばグラウンドで競技するならグラウンド内、といったように目の届かないところまで探させないように範囲をとどめておきましょう。
特に選手が小学生だと、予測できないところまで走って探すことも考えられますので、範囲ギリギリのところで見張りを配置するのも一つですね。
走行距離
お題を書いた紙までの距離は20m~30mを目安に設定するといいでしょう。
走る速さより、借り物を見つける速さでほぼ勝敗が決まる方が、だれが勝つかわからない楽しさがありますよね。
審判の配置
選手がお題にのっとった借り物を用意できたかチェックする人も必要です。
選手が小学生なら保護者、先生向けより甘口にすることをおすすめします。
保護者、もしくは先生と一緒に走る
お題を一人で探すのが難しい場合、保護者の方や先生と一緒に探すのも楽しいですよ。
参考動画をご紹介します。
レースをスムーズに進めるポイント
借り物が書かれてる紙や字の大きさ
紙はA4くらい大きくして、字も紙いっぱいになるように書いておくといいですね。
選手がなんの借り物を探しているか、観客にもはっきりとわかりやすくしましょう。
難易度の調整
基本的にあまり難易度が高くないお題を集めて、たまにちょっと難しいお題、面白いお題をアクセントとして取り入れるくらいがちょうどいいでしょう。
貸しやすい物
携帯電話や財布など、壊れやすい物や貴重品は避けましょう。
貸す側も借りる側も安心できる物をお題にしましょう。
借り物競争面白いお題小学校おすすめ10選!
「まさかこんなお題を出すなんて!」といった意外性を感じるお題をおすすめします。
「これはぜったいこの場にいないだろう」という人
アニメキャラのコスプレや着ぐるみをしてる大人
借りられなさそうな人はこっそり忍ばせておくと盛り上がることでしょう。
選手も自分の好きなアニメキャラを連れて楽しく走るはずです。
モノマネができる人
お堅い感じの方がモノマネ上手だと、ギャップで盛り上がることまちがいなしです。
誰がどんなモノマネをするか気になって順位は二の次になってしまいそうですね。
お題の物を借りて、さらにアクションを加えたもの
誰も持ってなさそうな物なら、あらかじめ用意しておきましょう。
動物系かアニメキャラのデザインのかぶり物を被って走る
選手が気に入った動物やキャラクターなら、楽しんでゴールに突き進むことでしょう。
先生の上着を羽織って走る
大人サイズの上着を羽織りながら走るのもなんだかほほえましいですね。
~そうな人、~っぽい人
- [気の強そうな人]
- [お金を持ってそうな人]
- [明るそうな人]
- [面白そうな人]
- [~に似てる人]
子供の自由な発想に任せるお題も、予測がつかない面白さがありますね。
「自分のことそんなふうに思ってたんだ…」なんてこともあるかもしれません。
借り物競争定番小学校おすすめ10選!
小学生が主役の場合、誰でも持ってそうな物だったり、喜んでくれるお題を用意すると恥ずかしがらずに走ってくれるでしょう。
誰が持っていても珍しくない物
- [帽子]
- [傘]
- [ハンカチ]
- [水筒]
- [うちわ]
[カルタ形式]
お題にアニメのキャラクターの名前を書いて、あらかじめ用意しておいたキャラクターの絵から探し当てるルールです。
人気キャラクターをそろえておくと、楽しみながら探せますね。
特定の人
- [~くんのおかあさん]
- [~先生]
他の競技で使うようなもの
- [リレーのバトン]
- [大切な人]
ハズレがなく、なおかつ盛り上がりやすいでしょう。
てがたく自分の親や担任の先生、という選択肢もあるし、意中の人に思いを伝えたい人は告白できる絶好の機会なので、選択肢が広く、どんな性格の生徒さんもそれほど困ることはないですね。
好きな人を選ばれた生徒さんの親御さんは、正直複雑な気持ちもあるかもしれません。
そんなときは「成長してるということだから温かく見守ってあげましょう」と、フォローされることをおすすめします。
周囲が見守るなか、大切な人と手をつないでゴールに向かって駆け抜ける光景は感動しますね。
私が選手なら無難に自分の親を選ぶと思いますが、読者の方は参加されるとしたらいかがでしょうか。
小学校運動会の借り物競争面白いネーミングアイデア10選!
競技内容とは直接関係がなさそうですが、ネーミング次第で関心のなさそうな人も「これはなんだか面白そうだ」と、興味を持ってくれますよ。
それメイのじゃない
トトロのメイのセリフです。
子供の人気作品のセリフなら子供も喜びますね。
いつ借りるの?今でしょ!
定番の流行語なので、ほとんどの人がネタをわかってくれるでしょう。
元々先生が生徒に向けたメッセージなので、生徒さんに送るメッセージとしてピッタリではないでしょうか。
進撃の借り物競争
定番の人気漫画のタイトルから抜粋しました。
漫画やアニメ情報に敏感な子供たちもすぐに気づいてくれるはずです。
カリモンGO!
まだまだ根強い人気を誇るポケモンのアプリゲーム「ポケモンGO」を参考にしました。
ポケモンを探す気持ちで楽しく借り物を探してくれますよ。
安心してください。借りられますよ!
流行語になった「安心してください、はいてますよ!」を、参考にしました。
恥ずかしがらず、リラックスして借りられるはずです。
秒で借りようそれだそれ!
流行語で、急ぐことを意味する「秒で」を取り入れてみました。
スムーズにレースを進行できることでしょう。
貸してくれて397!
「サンキューな」を意味する「397」は、SNSから生まれた文字です。
レース中でも、貸してくれた人に感謝の気持ちを伝えようという気持ちになりますね。
借り物ぐらしのアリエッティ
人気ジブリ作品のタイトルを参考にしました。
ジブリ作品はどんな子供にも万人受けするので、迷ったらこういったものを選ぶといいでしょう。
令和を共に駆け抜けろ!~寄せ合おう、美しい心~
令和という元号名は「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」ことを願い、できた名前です。
元号名の由来がわかる、豆知識のようなタイトルですね。
笑顔を借りよう2020
今年の西暦は笑顔を連想する数字ですよね。
貸す人が好意を持って笑顔で貸し、選手が感謝の意を込めて笑顔でお返しする、 楽しいレースになりますよ。
まとめ
- 選手だけでなく観客も一緒に楽しめるように意識する。
- どんなお題でも壊れにくい、高価でない物にする。
- 制限時間など、スムーズにレースを進行できるようなルールを設定する。
- 誰が勝つかわからないように、少し難しいお題もちょっとだけ用意する。
- 意外性のある面白いお題もしのばせておく。
笑いあり涙ありの競技といえば借り物競争以外にそうそうないですよね。
順位よりも何を借りたかなど、むしろ内容に注目するのではないでしょうか。
観てる人も選手のような気持ちになれて、気持ちよく貸し借りできるといいですね。
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