運動会。
晴れ渡った空。大きな声援。さまざまな競技に頑張る子供たち。
この日のために、と頑張って作ったお弁当。
わたしも、小学校に通う甥っ子たちの運動会に出向き、わくわくしながら応援させていただきました。
楽しいですよね。
その一大イベントが終われば、その後日に運動会の作文を書く、といった宿題を出される小学校は多いと思います。
しかし、いざその作文を書こうとしても、感じたものをそのまま文章にすることは難しいものです。
書きたいけど書けない、と悩むお子さんを見ているととても歯がゆいですよね。
ここでは、運動会の作文に悩まれているお子さんのために、運動会の作文の上手な書き方のポイントや、書き出しと結び方のコツをまとめてみました。
運動会の作文の上手な書き方小学生編!
小学生らしい作文を書くことに大切なのは、五感をフル活用することです。
- 視覚
- 聴覚
- 触覚
- 嗅覚
- 味覚
この五感をフル活用することで、臨場感あふれる作文になります。
次に、上手な作文の定義・覚えておきたいコツを順に説明していきます。
1.まずは、何を書くのかを決める
ここは、お子さんに決めていただきます。
ただ、運動会とひと言で言っても色々な思い出がありますので、お子さん次第では、迷ってどうしても決まらない場合もありますよね。
そんな時は、運動会でどんな競技に参加したか、とか、参加した時どう感じたか、など、お子さんの背中を軽く押す程度のヒントを出してあげるのがいいですよ。
2.とりあえず、お子さんご本人に思うように書いてもらう
ここも、基本はお子さんにお任せします。
たった数行しか書かない場合もあるでしょう。
けれど、文章を書くスキルは個人差がありますので、ここは、お子さんの意思を尊重してあげてくださいね。
3.ここからが大切!五感で感じたことを聞き出しましょう!
さて、ここでお子さんに書いていただいた文章に五感を加えていきます。
作文のテーマは『運動会』です。
その運動会について、五感にそった質問をしてあげてください。
- 視覚→「どんなものを見ていたか?あるいは見えていたか?」
- 聴覚→「どんな音が聞こえていたか?あるいは聞いたのか?」
- 触覚→「どんな感触だったか?」
- 嗅覚→「どんな匂いだったか?どんな匂いがしたか?」
- 味覚→「どんな味だったか?」
もちろん、作文の内容にもよりますので、すべての五感を無理に詰め込む必要はありません。
書く内容に応じて、必要な五感だけをピックアップするほうが書きやすいです。
4.あとは書くだけ!
ここまできたら、あとは書くだけです。
ただし、感じたこと・書きたいことが多いときは、本当に伝えたいことは何かをお子さんに考えてさせて、取捨選択をします。
そして、文章があまり幼稚にならないような表現の工夫として、慣用句などのうまい文章の真似をしてみたり、強調する表現を加えたりしてみるといいですよ。
小学生向け運動会作文におすすめの内容3選その1:徒競走
30m走や50m走といったものは個人競技で、よほどの理由がない限りは全員参加がほとんどです。
そして、内容的にも書きやすい部類です。
作文の構成としては、五感を活用するほうが書きやすいです。
具体的には
- 聴覚→ピストルの音、もしくは声援など。
- 触覚→走るときに感じた空気や、ゴール時に触れたテープの感触など。
この二つの五感を取り込んでみましょう。
場合によっては、嗅覚でグラウンドの土の匂いやピストルの煙の臭いを感じたならば、それを組み込むんでみてもいいですよ。
小学生向け運動会作文におすすめの内容3選その2:団体競技・団体演技
個人競技の徒競走とは違い、団体競技にしても団体演技にしても、クラス一丸となって練習する日々が多いと思います。
作文の構成としては、練習した日々 → 当日・本番の過程を踏んで書いていくと書きやすいです。
ここに五感を組み込むならば
- 視覚→練習しているときのみんなの表情・様子など。
- 聴覚→演技ならば音楽や合図の笛の音、競技ならば声援やピストルの音など。
この2つの五感を取り込んでみましょう。
小学生向け運動会作文におすすめの内容3選その3:最後の運動会
この内容は6年生に限られてきますが、小学校最後の運動会ともなると、さらに特別な思い出として残りますよね。
作文の構成としては、個人競技よりは団体競技の方が、最後の思い出として気持ちを織り込んでいく流れができやすく書きやすいです。
しかしお子さんにとって、最後の運動会で一番印象に残った競技が個人競技の場合もありますので、ここでは、お子さん自身が一番伝えたいことを書くのがいちばんの理想です。
例文付き!みんなが悩む「書き出し」と「結び方」
「書き出し」と「結び」。
どんな作文においても、この二つは大切な部分です。
それだけに、悩まれるお子さんも多いかと思われます。
基本になりますが、作文を3部構成(始め・なか・終わり)で分けますと
- 「書き出し」→始めの部分
- 「結び」→終わりの部分
…と、このようになります。
「書き出し」と「結び方」には、それぞれコツがあります。
「書き出し」のコツ
書き出しは、作文の雰囲気が決まる部分です。
高学年でしたら、あまり幼稚にならないように、工夫して書いたことのないような書き出しにするのがお勧めです。
コツとしては、主に次のような書き出し方があります。
①「いつ」「どこで」から書く
<例文>
- 〇月〇日、学校のグラウンドで運動会が行われました。
- 運動会の午後の部の最初、僕らの団体演技が始まりました。
②その場の雰囲気を伝えるように書く(会話、動作、音)
<例文>
- パーン!とグラウンドにピストルの音がなった瞬間、僕は走り出しました。
- 「これより運動会を開催します!」と言うアナウンスが聞こえてきました。わたしにとって小学校最後の運動会が始まりました。
③書きたいことをストレートに書く(その時にあったできごと、その時思った感想など)
<例文>
- 朝早くに、台所からの音で目が覚めました。それは、母が運動会のお弁当の準備をしている物音でした。
- 朝起きて体操服に着替えたとき、ついに運動会当日なんだな、と実感がわきました。
④物語のように感動的に書く(天気、様子を織り込むような書き方)
<例文>
- 運動会当日はあいにくの曇り空でしたが、グラウンドは運動会らしい活気がありました。
- 晴れた空のもと、運動会開催の宣言がグラウンド一帯に響き渡りました。
「結び方」のコツ
結びは、作文のまとめであり、読む人の読後感(余韻)を左右する部分です。主に、次のような結び方があります。
①基本的な終わり方で結ぶ(楽しかった思い出の場合)
<例文>
- 優勝できて、うれしかったです。
- せいいぱい踊れて、楽しかったです。
②基本的な終わり方で結ぶ(悔しかった思い出の場合)
<例文>
- 来年こそは、負けたくないと思いました。
- これからは練習を重ね、来年には、もっと早く走れるようになりたいです。
③余韻を残す終わり方で結ぶ
<例文>
- 静寂のなか、審査員の声が響きました。「―優勝は、〇〇です!」
- わたしがテープを切った瞬間、大きな歓声が湧きあがりました。いつまでも、いつまでも…。
悪用厳禁!?参考になる運動会作文の書き方が分かるサイト3選!
さて、ここまで色々と説明させていただきましたが、こちらに参考になるサイト3つをご紹介させていただきます。
ただし、そのままパクリはくれぐれもなさらないように!
パクリは厳禁です!
あくまで、参考にする程度にしてくださいね。
臨場感ある文を書くコツ~運動会の作文~
言葉の森
運動会の作文を作るコツとは?事例も含めて紹介
まとめ
運動会の作文の上手な書き方のまとめ!
- 小学生らしい作文を書くことに大切なのは、五感をフル活用すること。
- 文章があまり幼稚にならないような表現の工夫として、慣用句などのうまい文章の真似をしてみたり、強調する表現を加えたりしてみること。
- 作文の内容としては、競技に関してや、6年生ならば最後の運動会、といったものがおすすめです。
- 書き出しは作文の雰囲気を決める大切な部分です。あまり幼稚にならないように、工夫して書いたことのないような書き出しにするのがおすすめ。
- 結びは、作文のまとめであり、読む人の読後感(余韻)を左右する大切な部分です。
- 作文の書き方が分からない場合は、サイトを参考にするのも一つの方法。ただし、パクリは厳禁です!
いかがでしたでしょうか。
作文は普段の授業と違い、経験も積みにくいし書く機会も少ないので、苦手意識が強くなってもおかしくありません。
しかし、ここにまとめたコツを参考にしていただければ、自然と書けるようになります。
そうして書き上げていけば、そこには、お子さんの手による、この世でたったひとつの素晴らしい作文が出来上がります。
ぜひ、頑張ってくださいね!
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