「うちの子がリレー選手に選ばれた!」
毎年選ばれている常連さんの親御さんならなんの悩みもないと思いますが、初めてわが子がリレーの選手に選ばれた時って、うれしい!でも、それと同時に
「家で練習させた方がいい?」とか、「どうやって練習したらいいの?」など、誰に聞いたらいいのかもわからず悩むことと思います。
もちろん、選手に選ばれたのですから、自信をもってその日を迎えればいいのです。
でも...そうは言っても、全校の注目を浴びる「晴れ舞台」。
できれば活躍させてあげたいですよね?
そこで、小学校の運動会のリレーで勝つための練習方法をいろいろ調べてみました。
実は、わが家には足の速い子がいないため、リレー選手に選ばれたことはないのですが、そんな子どもでも今より速く走れるようになるコツがたくさんありました。
もちろん、すでに周りの子より足が速い子は、ちょっとしたフォームの見直しや体の使い方を練習するだけで、「今よりぐんと速く走れるようになる」と指導者が口をそろえる方法です!
また、雨の日でも、夜でも「家の中でできる練習方法」もありますのでぜひ試してみてください。
他にも、リレーの走順やバトンパスの方法など、走る速さだけではない「リレーで勝つコツ」もご紹介します。
リレー選手なんてとても無理...
といううちの子でも、今より少しでも速く走れるようになったら、きっと自信がもてて、外遊びや体育の授業が楽しくなるのでは?と今から期待しています。
ではでは、さっそくいってみましょう!
小学校の運動会のリレー選手に選ばれた!【低学年】勝つための練習方法は?
【小学校低学年】大切なのは「楽しい練習」と「ストレッチ」!
小学校低学年は、まだまだ体も小さいですし、本格的な練習をするには少し早いようです。それに、何よりも「楽しくなければ嫌になっちゃう!」。
これが一番の問題。
なので、遊びの延長のような「楽しい練習」を生活に取り入れてあげることが大切です。
まずは、安全な場所で「ダッシュ」したり「スキップ」したりしてみましょう。家の近くに坂道があれば、坂道を上りながらダッシュやスキップするのがおすすめ。平地で練習するよりも筋力や瞬発力がつき、地面を蹴る感覚も身につきます。
お家でできる練習方法の動画もあります。わかりやすい説明なのでおすすめです。
動画のように横から手を添えてあげると、ひざをあげる高さの目安になりますし、安心して練習できますね。
腕の振り方が何かおかしいな?と思ったら、こちらの動画をどうぞ。
こちらも、ひじをどこまで上げたらいいのかは、手を肩のうしろあたりでかまえてあげることでわかりやすくなりますね。
そして、走った後は「ストレッチ」。
お風呂に入って体が柔らかくなったタイミングと、朝起きた後、無理のない範囲で筋肉を伸ばして柔らかくしておくことで、ケガが防げます。
小学校の運動会のリレー選手に選ばれた!【高学年】勝つための練習方法は?
【小学校高学年】大切なのは「脚力」と「テクニック」!
小学校高学年でリレーの選手に選ばれたということは、クラスの中では足が速い方であることは間違いないでしょう。
そこからさらに速くなるには、自己流にプラスアルファの練習がおススメです。
1.「脚力」をつける(バウンディング)
具体的には「一歩で進む距離を伸ばす」ための練習方法です。
- 片足でケンケンをする
- ケンケンしている足のかかとをお尻に引き付ける
- そのケンケンで前に進む(これを両足で行う)
これは、「バウンディング」という練習方法です。
「この練習をかさねると、確実に走るのが速くなる」と多くの指導者が言っています。
3ステップでさらっと書きましたが、特に2の「ケンケンしている足のかかとをお尻に引き付ける」のは少し難しい動作です。
ですが、これをやることで滞空時間を伸ばし、さらにそのまま前に進むことで、一歩でより遠くまで進むことができるようになるのです。
ただやみくもに足を速く動かすだけよりも、ずっと「効率よく速く走れる」ようになります。
YouTubeで「バウンディング」で検索すると、いろんな練習方法が見つかると思います。
子どもさん本人がわかりやすいものを探してあげてください。
2.「テクニック」を身につける
たまに、スタートからいきなり、手も頭もぶんぶんと振り回しながら走っている子をみかけますが、明らかに無駄な動きですよね。
でも、本人はそれが一番速く走れる走り方だと思っているのです。
もちろん、気持ちはわかります。
しかし、「脚力」のところでも書きましたが、「ただやみくもに足を速く動かす」だけでは、力が無駄な方向へ逃げていってしまいます。
全ての力を前に進む方向に活かすために、
- 体は少し前に傾ける
- 腕は体の真横で前後に振る(ひじは曲げたまま)
- 目線はゴールに向ける
口で説明しても理解するのは難しいですよね?
実践するとなると、なおさらです。
どこをどうしたらいいのかわからないのも無理はありません。
そんな時は、子どもの走る姿を動画にとって、本人に見せてあげるのが一番の近道です。
そして、例えばオリンピックの選手の走る姿と比べてみる。
そうすると、なにも言わなくてもどこがどう違うのかは一目瞭然です。
速く走る人の姿をお手本に、自分のフォームを修正することで、速く走るテクニックが身につきます。
「脚力」をつける練習をし、速く走る「テクニック」を身につければ、今より確実に速く走れるようになり、今より自信をもって走れるようになります。
ちなみに、この練習方法はそれほど足が速くない子にも同様の効果があります。
ただし、ケガのないよう、無理のない範囲で練習するようにしてください。
小学校の運動会のリレー選手に選ばれた!選手に選ばれた理由が気になる!?
小学校の運動会のリレー選手はどうやって選んでいるのか?
多くの小学校のリレー選手の選び方は、大きく分けて次の二つです。
- タイムを計って決める
- 走った結果の順位で決める
速く走れる人が選ばれるのは間違いありません。
リレーという競技の性質上、それは当然ですよね。
ですが、低学年と高学年では選出理由が違っていたり、走る速さ以外の決め方をする場合もあるようなのです。
走るのが速いだけではない?リレー選手の決め方あれこれ
小学校に入ったばかりの1、2年生のリレー選手選びでは、「コースをまっすぐに走れるかどうか?」で選ぶ場合もあるそうです。
確かに、小さな子どもたちの運動会などを見ていると、コースを逆走してしまう子や途中でコースアウトしてしまう子もいます。走るのが速いだけでは選手にはなれないかもしれませんね?
(見ているこちらはほほえましいかぎりですが 笑)
また、「立候補」や「くじ引き」という方法で決めている学校もあるようです。
くじ引きで決めるというのは、より公平に...という配慮なのかもしれませんが、くじ引きで選ばれてうれしい子ばかりではないかもしれませんね?
(わが家だったら...困ってしまいます 汗)
リレーの順番はどうやって決める?バトンパスの練習が必須である理由は?
リオ五輪(2016年)の男子陸上400メートルリレーで日本のチームが銀メダルを獲得できた要因は、バトンパスの精度を磨いたからだと話題になりました。
日本の4人の選手(山県亮太さん、飯塚翔太さん、桐生祥秀さん、ケンブリッジ飛鳥さん)の中には、100メートル決勝に残った選手は一人もいませんでした。
ですが、400メートルリレーで世界2位になれたのです。
この結果は、一人一人の選手の記録は他のチームに及ばなくても、バトンを失速せずにつなぐことで勝利の可能性があるということの証明になりました。
つまるところ、リレーというのは「一本のバトンをゴールまで速く運んだチームが勝つ」競技です。
ですから、いかに「バトンの受け渡しで速度を落とさないか」が重要。そのためには、バトンを受け取る側も走っている必要があります。
(テイクオーバーゾーンという、バトンを受け渡すことができる範囲がある前提です。)
ですから、選手全員で練習ができるときは、ぜひ「走りながらバトンを受け渡す」練習をしておくとよいでしょう。
バトンの受け渡しの方法がよくわかる動画で、おススメです。
リレーの順番は「遅い人 → 速い人」が望ましい
リレーの走順は、走る人数にもよりますが、おススメは「遅 → 速」。
その理由は、
これにつきます。
個人個人ができる練習としては、
- バトンを右手で受け取る
- 走りながら左手に持ちかえる
- バトンの下の方をもち、次の人に渡す
あとは、くれぐれも途中でバトンを落としてしまわないように!
ゴールまで無事にバトンを届けることが何よりも大切です。
来年こそは運動会のリレー選手に選ばれたい!そんな子へ、走りが見違えるようによくなるアドバイスはたった3つ!
「今年はリレー選手に選ばれなかったけれど、来年は選手に選ばれたい!」
「速く走れるようになりたい!」
わが子にそう言われたら、「よしわかった!速く走る方法を教えてあげよう」となりますよね?
とはいえ、難しいことをいろいろ言ってもそう簡単にはできませんし、アドバイスも過ぎれば嫌がられかねません。
子どもへのアドバイスは、「短い言葉でシンプルに」。これが鉄則です。
まずは...
走っている姿を動画にとって本人に見せる
自分が走っている姿と、極端ですがオリンピック選手の走る姿を見比べてもらうのです。
「速く走る人はこういう姿勢で走っているのだ」ということをまず知ることが大切。これは、言葉はいらないアドバイスですが、本人には一番ささります。
腕をまっすぐに振る
速く走る人は腕の振りにムダがありません。
「【低学年】勝つための練習方法は?」でもご紹介したこちらの動画は、小さい子向けですが、基本がよくわかります。
子どもさん本人がわかりやすいものを探してあげてください。百聞は一見に如かず、です。
根気強く努力を続けることで、きっとびっくりするくらい速く走れるようになっているはずです!
まとめ
- 小学校の運動会のリレー選手に選ばれた!【低学年】勝つための練習方法は、「ダッシュやスキップなど、嫌にならない楽しい練習」と「ケガを防ぐ毎日のストレッチ」です。小さな子向けの「かけっこが速くなる動画」を一緒に見るのもおすすめ。
- 小学校の運動会のリレー選手に選ばれた!【高学年】勝つための練習方法は、「脚力をつける(バウンディングの練習)」と、自分の走る姿を動画にとって、オリンピック選手などの走りと比べてみる。真似してみる。そしてその「テクニックを身につける」ことです。
- 小学校の運動会のリレー選手に選ばれた!選手に選ばれる理由は、やはり足が速いから。ですがそれ以外に、低学年では「まっすぐ走れること」が重要な要素である場合も。中には立候補やくじ引きで決める学校も!?
- リレーの順番は「遅→速」が鉄則。バトンパスの練習が必須である理由は、リレーというのは「一本のバトンをゴールまで速く運んだチームが勝つ」競技だからです。だから、速度を落とさず確実にバトンを渡す練習が必須なのです。
- 来年こそは運動会のリレー選手に選ばれたい!そんな子へ、走りが見違えるようによくなるアドバイスはたった3つ!1.走っている姿を動画にとって本人に見せる 2.腕をまっすぐに振る 3.脚力をつける(バウンディングの練習)。一年後にはきっと効果が表れているはず!
わが家は、私自身走るのが苦手で、おそらくそのせいで子どもたちも同じように育ってしまいました。
運動会の前後は、いつも申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
ですが、今回いろいろ調べてみて、改めて感じたのは、私たちは、学校で「速く走れる走り方」なんて教えてもらったことがないということ。
50メートル走など、タイムの計測はされましたが、それこそ全員自己流で、粗削りもいいところでした...
そんな中、少しでも才能のある子は陸上部に入ったりスポーツ少年団に入ったりして専門的に指導を受け、磨かれていきましたが、そうではない子たちは粗削りのまま、速く走るコツを知らないままで大人になってしまう運命だったのです(大げさですか?)
私たちは、ただ「知らなかった」だけなのです。
今、正しい走り方、効率のよい運動のしかたを教えてくれる専門家は、たくさんいらっしゃいます。
もしかしたら、あなたのお近くにもいるかもしれません。
ご紹介した練習方法やアドバイスだけでは乗り越えられない壁を感じたら、そのようなプロの指導を受けてみるのも一つの選択肢だと思います。
もしもお子さんが「速く走れるようになりたいな...」とつぶやくことがあったら、ぜひその希望を叶えるお手伝いをしてみてあげてください。
きっと速く走れるようになりますよ!
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