運動会で花形競技と言えば騎馬戦!
指導する先生方も、生徒たちが本気で戦っている所を見ると、熱くなってしまう事も多いのではないでしょうか。
ところが、最近では騎馬戦が競技種目から外されてしまうというケースが多くなっているようです。
その一番の理由はやはり怪我防止のためです。
騎馬戦となるとどうしても熱くなって、手加減なしの本気モードで戦ってしまいがちです。
とても素晴らしい事ですが、それは逆に大事故につながったり、大怪我をする危険性も高いという事です。
実際にある高校では体育祭の騎馬戦で、騎手として参加した生徒が、相手と組み合ったまま落下し、首を骨折、重い後遺症が残ったという痛ましい事故が起きています。
そういった事故も起きている中、先生方も生徒たちに騎馬戦を指導するのは、責任重大で大変ご苦労なさっているのではないでしょうか。
この記事では、小学校や中学校の体育祭などで行われる騎馬戦について、どんな行為がどのように危険なのか、そして最悪どうなってしまうのかという事を詳しくご説明したいと思います。
騎馬戦の危険行為5選!その1:髪の毛を掴む
騎馬戦というと、騎手が被っている帽子を取ったり、騎手が地面に付いたら負けなど勝敗のルールは様々ですが、どちらにせよ髪の毛を掴んだり、引っ張ったりするのは危険な行為ですので、やらせないようにしましょう。
特に帽子を取ったら勝ちというルールの場合、髪の毛を掴んだりする事が多々起こりうるでしょう。
しかし、髪の毛を引っ張られると、思った以上に痛く、頭皮にかなりのダメージを与えてしまいます。
また、髪の毛が切れて、髪が伸びるまであとが残るという事も考えられます。
よって、生徒には騎馬戦で髪の毛は掴まない、引っ張らない、これを徹底させましょう。
騎馬戦の危険行為5選!その2:首より上への攻撃
首より上は攻撃しない、これは騎馬戦でよくあるルールの一つでしょう。
やはり生徒が本気で戦う場合、首、顔への攻撃は怪我や事故に繋がりかねません。
特に首をつかんで引きずりおろそうとしたり、目に手が当たるなどという行為は、最悪後遺症の残る怪我をしてしまう可能性も考えられます。
首より上への攻撃はしない、触れないなどといった厳しいルールにした方がよいでしょう。
騎馬戦の危険行為5選!その3:足で蹴る
騎馬戦で意外と危険なのが足での攻撃です。
相手の上半身、主に手による攻撃には警戒し、防御や受け身をとる事が出来ても、下半身、足による攻撃に対してはそちらまで気が回らず、目線もそちらに行きにくいため、反応が遅れがちです。
よって、足で蹴られたり踏まれるといった行為には、うまく対応できずに大怪我をしてしまうという事があります。
ですので、騎手も騎馬の生徒も、両者足での攻撃はしてはいけないというルールを作りましょう!
騎馬戦の危険行為5選!その4:肘、膝による攻撃
こちらは足での攻撃によるとかぶってしまう所もあるのですが、肘、膝による攻撃は思わぬ怪我につながります。
肘、膝はご存じの通り硬い場所なので、目に入ったり、顔やお腹に当たったりするだけでも怪我の元になります。
白熱してしまい、わざとみぞおちを狙って肘を当てるという行為を考える生徒もいるかもしれませんので、肘、膝による攻撃はしてはいけないというルールを事前に生徒にきちんと伝えておきましょう。
騎馬戦の危険行為5選!その5:殴る、叩く行為
こちらは当たり前のルールかもしれませんが、殴る、叩く行為は絶対にやめさせましょう。
騎馬戦が始まり、白熱しだすとどうしても激しい行為になりがちです。
本人にはその意識が無くても、必死に勝とうとヒートアップしている時は、殴る、叩いてしまうかもしれません。
打ち所が悪いと、単に怪我をした・・・では済まなくなってしまいます。
完治に時間がかかったり、最悪痕が残る程の怪我につながってしまう事もあります。
どんなに白熱しヒートアップしたとしてもそのような行為にはならないよう、騎手騎馬みんなで落ち着いて冷静に声掛けしたりするなど、チームで決めておくのもいいでしょう。
騎馬戦競技が安全に進行するように教員が気をつけたいことは?
騎馬戦という競技は、観戦、応援する側も盛り上がっているので、参加する本人達もよりテンションがあがってどうしても激しくなりがちです。
騎馬戦が行われている最中、競技が安全に進行するために教員はどうしたらいいのでしょうか。
まずは教員の言う事、合図や注意を必ず生徒に守らせる必要があります。
そのために事前に危険行為、反則行為、ルールについての説明会をしっかりと行い、生徒に正しい情報、危険性を認識させることが重要です。
騎馬戦は学校全体で盛り上がる花形競技です。
それゆえ生徒たちもテンションが上がって調子にのってしまいがちですが、騎馬戦は命に危険が及ぶほどの怪我や事故が起こる可能性がある事を肝に銘じる事が非常に大切です。
ですので、教員の言う事や合図などは徹底して生徒に守らせましょう。
また、競技の最中に教員が危険だと判断した際は、すぐさま競技を止めさせましょう。
その判断を間違えて、競技を続けてしまうと大変危険なことになるかもしれないという危機感を常に持つことが大切です。
そして、もしも騎手が落馬したり、怪我をしてしまった際は、即座に競技を中断し、速やかにけが人の対応をしましょう。
むやみに動かしてはいけない場合もありますので、しっかりと症状を把握して、けが人を安全な場所まで運ぶなり、その場で救急車を呼ぶなど落ち着いて正しい対応を取るようにしましょう。
騎馬戦の危険行為のポイントまとめ
1:髪の毛を掴む
髪の毛と掴んだり、引っ張ったりするとかなり痛いし、髪の毛が切れると伸びるまであとが残る事になる
2:首より上への攻撃
首、目に手などが当たると最悪後遺症が残る怪我にもなりかねない。
3:足で蹴る
下半身による攻撃は対応が遅れがちで、怪我につながりやすい。
4:肘、膝による攻撃
目に入ったり、顔やお腹に当たるだけでも、怪我の元になる。
5:殴る、叩く行為
打ち所が悪いと、完治に時間がかかったり、痕が残る可能性もある。
騎馬戦とはみんなが白熱し、大変に盛り上がる競技ですが、一歩間違えると命の危険や後遺症の残る怪我に繋がってしまう恐れのある激しい競技でもあります。
騎馬戦に参加する生徒が最後まで楽しく安全に競技できるよう、そしてこれからも体育祭などから騎馬戦が消えて無くなることがないように、しっかりルールを決めてそしてそれをきちんと守るよう徹底する事がとても大切なのです。
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