棒倒しといえば騎馬戦に並んで運動会の花ですよね。
棒を倒すため、また守るためにチーム一丸となって戦う競技です。
一見、棒によってたかって、バーゲン会場のように見えますが、棒倒しは、戦術なくして勝ちはありません。
バーゲン会場とは違い、同じ目的を目指すのではなく、守りの陣営が、目的の棒に近づく敵を跳ね返します。
やみくもに向かっていくだけでは、ただの、おしくらまんじゅうになってしまいます。
棒倒しでは、守る側も、攻める側にも必勝法があります。
どうしたら棒倒しに勝てるのか、を解説していきたいと思います。
- 棒倒しの競技の説明
- 棒倒し必勝法3つ解説
- 効果的な練習法
- 棒倒しといえば開成高校
- 怪我が心配!棒倒し競技を安全に行うには?
運動会の人気競技!棒倒しはどんな競技?
棒倒しとは
自分のチームの棒を倒されないように守り、相手のチームの棒を倒す競技です。
ルール
- 競技場内に棒を設置します。
- チームの守りのメンバーが棒を取り囲んで倒されないようにします。
- チームの攻めるメンバーが相手チームの棒を倒します。
棒が倒れたら負けです。
制限時間内に棒が倒されたと判断される基準について
- 棒が決められた角度以上倒れた場合
- 棒が地面から決められた距離離れた場合
- 棒の先端の旗が奪われた場合
ルールは自分たちに合うようにアレンジした方が安全が確保できますよ。
棒倒し必勝法!勝利するためのポイントその1:(ポジション分け)
棒倒しは棒を倒す攻撃力、相手から棒を倒されないよう攻撃を防御する守備力が備わっていないといけません。
大切なのはポジションを正確に割り振り、役割を果たすことが重要となってきます。
棒倒しでは、4つのポジションに分かれて各個人が役割を果たします。
まず4つのポジション分けをしていきましょう。
チームの中で棒を倒すグループ(攻撃)、棒を守るグループ(守備)に分かれます。
(守備)グループを2組に分けます。
- 背が高く、体格の良い人を選びます。
さらに守備陣営を2グループに分けます。
- 棒を支えるメンバー(棒側を向きます)
- 近づく敵を寄せ付けない(防壁)メンバー(外側を向きます)
(攻撃)グループを3組に分けます。
- 動きの速い人を選びます。
- 防壁に体当たりして道を作るメンバー
- 棒に登ることを目指すメンバー
- 棒に乗った味方の足を引っ張って棒を倒すメンバー
棒倒し必勝法!勝利するためのポイントその2:守備
守備が鉄壁なら、負けることはありません。
棒を支えるメンバー
- 棒自体を固定させ、傾かないように支えます。
- 1~2人棒にしがみつき、敵を棒に近づかせないようにします。
- 外側にいるメンバーを乗り越えてきた敵を振り落とします。
防壁メンバー
- 敵の攻撃に備え、壁となります。
- 敵が乗ってくるのを防ぎます。
- 敵チームの強そうな人はあらかじめマークしておきます。
敵チームの誰が強いのかをはじめに見極める必要があります。
必ず強い敵には注意を払ってください。。
防壁メンバーは、棒に近づこうと上に乗ろうとする敵に対して、追い払わなくてはいけません。
足でけって追い払ったりしましょう。
また、その場の死守こだわりすぎず、こちらからも攻撃を仕掛けましょう。
敵チームの強そうな相手にはタックルを仕掛けるのも良いでしょう。
ここで大切なのは、強い相手にばかり気を取られて、身の軽い敵が侵入してくることです。
防壁が崩れると、敵陣が棒にたどり着き、棒を倒しやすくなってしまいます。
防壁のメンバーは、守りに徹するばかりでなく、攻撃を仕掛けていくのも大切です。
棒倒しの見どころは、攻撃してくる敵を振りはらう場面です。
棒倒し必勝法!勝利するためのポイントその3:攻撃
(攻撃)グループ
- 防壁に体当たりして道を作る人
- 棒に登ることを目指す人
- 棒に乗った味方の足を引っ張って棒を倒す人
防壁を切り崩し、棒に登ることを目指してください。
棒には焦らず、てっぺんまで登り味方がいる側に棒ごと倒れてください。
棒に登ったメンバーの足を引っ張って、棒を倒しましょう。
棒に向かって次々に相手に向かっていく姿は圧巻です。
効果的な練習法
タックルの強化によって、守備、攻撃とも安定してきます。
まずタックルの練習をしましょう。
腰を低く落とし相手のお腹めがけてぶつかってください。
あらかじめリサーチした強い敵にはタックルをくらわし、できるだけ動きを封じ込めましょう。
棒倒しは何と言っても戦略です。
頭脳が制する競技です。
戦略を立てたら、何度もシュミレーションを行い、不測の事態が起きても対処できるくらい自分の役割を理解してください。
決して敵に練習を見られて、戦略がばれないように注意してくださいね。
でも、自分たちは、相手の戦力をこっそり探りに行きましょう(笑)
棒倒しといえば開成高校!?その理由とは?
(2014年開成学園運動会 高2棒倒し 決勝 白×橙|Pole Toppling Game in Japan.)
1871年創立、棒倒しが高校2年生3年生の通過儀礼となっている開成高校の棒倒しが2018年ニューヨークタイムズに“Japanese Wildest Game”として取り上げられました。
開成高校の棒倒しが世界を魅了した瞬間です。
開成高校では運動会が終わった次の日から運動会の準備が始められます。
生徒の自主運営による運動会。
運動会準備委員会、運動会審議会、運動会審判団、運動会記録委員会という4つの組織が運動会の準備をします。
小さな国会の様ですね。
運動会閉会式での柳沢校長の言葉。
「東大合格者数で注目を集めることの多い開成だが、開成の教育の神髄は実はここにある。巨大な組織の中で個性を発揮し、自らの使命を果たす人を育てる教育だ。その実践の場が運動会なのである。」
(東洋経済ONLINE 東大合格No.1開成は運動会で生徒を育てるより引用)
この言葉からも、どれほど運動会に力を注いできたかがわかります。
「本番勝負」「アドリブ」、本当は練習を重ねてきたからこそ、できる技だと思います。
生徒たちが1年をかけて作り上げてきた運動会、練習、そして戦略を練った棒倒し、だからこそ見るものを魅了するのだと思います。
「頭脳が力を制す」これこそが開成高校、棒倒しの見どころなんですね!
怪我が心配!棒倒し競技を安全に行うには?
安全な服装
- けが防止のため、裸足になりましょう。
- 衣類も首がしまったり、引っ張られないように上半身は裸がお勧めです。
- 爪は必ず切っておきましょう。
- ラグビー用のヘッドキャップを被りましょう。
事故が起こらないように、反則ルールを決めておきましょう。
審判も多めに配置して、競技者から目を離さないようにする。
人が倒れこんだ場合はすぐに競技を中断しましょう。
事故が起こらないようにしていても、起きてしまった場合は速やかに、病院に搬送しましょう。
ラグビーヘッドガード(amazon)
まとめ
棒倒しとは、自分のチームの棒を倒されないように守り、相手のチームの棒を倒す競技です。
- 棒倒しで勝つためにはまずチーム分けが必要です。
- 守るチームと攻めるチームです。
- 守るチームは背が高くて体格の良い人を。
- 攻めるチームでは動きの速い人を選びましょう
- 守るチームは、棒を守るチーム、敵を侵入させないチームに分かれます。
- 攻めるチームは、防壁に体当たりして道を作るチーム。
- 棒に登るチーム。
- 棒に乗った人の足を引っ張るチームの3つに分かれます。
勝つための守備は?
棒を支えるメンバー
- 棒自体を固定させ、傾かないように支えます。
- 1~2人棒にしがみつき、敵を棒に近づかせないようにします。
- 外側にいるメンバーを乗り越えてきた敵を振り落とします。
防壁メンバー
- 敵の攻撃に備え、壁となります。
- 敵が乗ってくるのを防ぎます。
- 敵チームの強そうな人はあらかじめマークしておきます。
守りだけでなく、攻める姿勢も大切です。
敵も奇策を持って挑んでくるので、だまされないように気をつけましょう。
勝つための攻撃は?
- 防壁に体当たりして道を作る人
- 棒に登ることを目指す人
- 棒に乗った味方の足を引っ張って棒を倒す人
防壁を切り崩し、棒に飛び乗ることが大切です。
棒はてっぺんまで登って、見方がいる側に倒れしょう。
開成高校の棒倒しは、ニューヨークタイムズで取り上げられるほど、魅力的な競技です。
1年かけて作り上げたものが、たった90秒の競技の中に凝縮されいるので、見どころ満載なのです。
危険な競技なので、安全対策には気を配りましょう。
服装
- 裸足になり、衣類で首が閉まってしまったり、引っ張られないように上半身は裸がお勧めです。
- 爪は必ず切っておきましょう。
- ラグビー用のヘッドキャップを使用するのもおすすめです。
- 必ず、審判も多めに配置して、競技者から目を離さないようにする。
- 人が倒れこんだ場合はすぐに競技を中断しましょう。
- 危険な競技だからこそ、事故のないよう徹底した安全対策を規してください。
- 事故が起こらないようにしていても、起きてしまった場合は速やかに、病院に搬送しましょう。
いかがですか?
棒倒しは、力だけでなく、戦略により勝敗が決まります。
やみくもに戦わず、戦力を立てることをお勧めします。
あれこれ考えて、ワクワクしますね。
ただ、敵陣にばれないようにね!
棒倒しは見ている側にも、感動と興奮を味合わせてくれます。
観客側も選手がいかに棒倒しに取り組んできたかなどを、前知識として知っておくのも競技を楽しむ秘訣です。
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