運動会は普段、子供の見られない一面をのぞける絶好の機会ですよね。
しかし競技中の子供を間近で見たくてもジャマしちゃいけないし、観覧者は競技場内に入れない…そんなときに双眼鏡が欲しくなりますよね。
今はスマホやカメラでズームできるけど、それでも双眼鏡も日々改良してるし、はっきりと遠くの景色まで鮮明に観察できるのは魅力的です。
筆者の場合、遠くの山々、空に浮かぶ雲といったキレイな日常風景が身近に感じられて、とても新鮮で時間を忘れるほど眺めていたくらいです。
しかしそんな双眼鏡ですが、値段や機能が様々で、何を基準にして選べばいいか難しいですね。
それにどうやって使えばいいのかよくわからなくて、せっかく買ったのに子供の頑張ってる姿がぼやけて見えてしまう…なんてことになったら悔しいですよね。
そこでいろいろな情報を検証した筆者は、運動会の観戦において特に重要な双眼鏡の条件とは何かまとめてみました。
- 不自然なくらいに安くない
- 長時間持ってても疲れない
- 見たい対象を見失わない
- 視界がぼやけない
- プラスアルファな機能もある
以上の条件を踏まえたうえで、数ある双眼鏡のなかから厳選した商品をご紹介いたします。
これを読めばきっと素敵な思い出を見つけてくれる双眼鏡に巡り合えますよ。
運動会に使う双眼鏡の選び方と正しい使い方は?
運動会用の双眼鏡を選ぶときは、
- 相場を参考にする
- 軽量
- 実視界がある程度広い
- 倍率がそれほど高くない
- 一長一短になることがある
といったことが重要になってきます。
では具体的な選び方や各機能、使い方についての説明に入りましょう。
価格
数字では表しきれない機能の差が双眼鏡にはあります。
「カタログを確認したはずなのに思ってたのと違う」なんてことにならないように、価格も参考にするといいでしょう。
高い方が絶対いいとは限りませんが、値段によって持ちやすさとか、頑丈さ、質感など所々違いを感じることがあります。
そういった意味でもインターネット通販で買うときは特に値段にも注意しましょう。
プラスアルファの要素で例外もけっこうでてきますが、平均5,000円前後を相場と見て探すといいかもしれません。
評判
インターネットで購入するなら公式サイトだけでなくブログや口コミ、Twitterなど生の声にも特に注目してみましょう。
商品を直接確認してないなら、少しでもイメージするためになおさら人の経験談や評判が必要になってきます。
いくつか調べてみると、共通の感想を見かけます。
そういった多数派の意見は信ぴょう性が高いといえますので参考にしてみましょう。
軽さ
軽さも重要になってきます。
双眼鏡は長時間掲げてると思った以上に疲れて、手がブレて対象が定まらなくなることがあります。
目安としては女性の方だと500gくらい、男性の方で1000gくらいが重さを感じ始める重量となります。
200g切るとかなり軽く感じられるでしょう。
ただ、軽くなるとそれだけ壊れやすかったり、他の機能が落ちたり安さを感じさせる質感になる傾向があります。
とはいえ最近だと割と軽くて強度や高級感もある双眼鏡も出てきているので、こういったときにも口コミなど参考にして判断しましょう。
倍率
倍率とは、見たい距離を割り算した数値のことです。
例えば〈6×30 8.3°〉という表記があれば、〈6〉が倍率を示す数値となります。
観覧席から18m離れた子供を、倍率6の双眼鏡で見ると、18m(実際の距離)÷6(倍率)=3となります。
つまりこの場合だと18m離れた距離から、3mの距離で子供を見たときと同じ大きさに見えるということになります。
しかし高倍率=高機能、とは限りません。
高倍率ほど
- 手ぶれに敏感に反応する
- 視界が狭くなる
- 暗くなる
- ぼやける
といった短所がでてきます。
場合によっては10倍あたりから脚立で固定した方がいいという意見もあります。
初心者の方が使ったり、見たい対象がある程度近かったり、目まぐるしく距離がよく変わる対象を見るというなら、 5倍~7倍の方が役立つ機会が多くなってきます。
サッカーやバスケットボールのような、どこに動くか予測しづらい競技だと高倍率で子供を視界の中にとらえるのは難しいですよね。
5~7倍と比べると8倍以上は少し感覚をなじませておく必要が感じられます。
その一方で、8倍でも初心者の方にすすめる意見もあります。
これは筆者の考えなのですが、リレーなども大きく動き回るスポーツではあるものの、動く範囲がコース内で見当がつくし、見る対象がほとんどご自身のお子さんだけなら、対象を一人に集中できるといえます。
それに、よりつぶさに表情が観察できて、運動会以外でもオールマイティに活用できる倍率なので、そのあたりも加味して検討してみてはいかがでしょうか。
倍率を変えられるズーム調整機能のついた双眼鏡も便利ですが、設計上、見え味が悪くなることもあり、購入の際はそういった点にも注意した方が良いでしょう。
有効径
対物レンズの有効範囲内の直径を表しています。
例えば〈6×30 8.3°〉といった記載がある場合、有効径は〈30〉で 、30㎜となります。
有効径は双眼鏡の基本性能で、値が大きいほど解像度(くっきりさ)と明るさが向上します。
しかし、それだけ重く大きくなるという欠点ができることから、50㎜が限界とされています。
実視界
〈6×30 8.3°〉と表記されてたら、〈8.3°〉が実視界となります。
双眼鏡を固定した状態で見れる範囲のことで、実視界の度数が大きいほど視界が広くなり、対象をとらえやすくなるのです。
しかしそのぶん倍率が低い傾向にあり、遠くの対象が小さく見えにくくなるといった短所がでてきます。
それでも視界がブレにくく、視角も広まるので、総じて初心者にも扱いやすいです。
見かけ視界
見かけ視界とは双眼鏡をのぞいたときの、視野が開いてる角度を表した数値です。
見かけ視界の計算法は、〈倍率×実視界=見かけ視界〉というのもあります。
例えば倍率6で実視界は8.3°なら〈6×8.3=49.8°〉という計算になります。
なかには高倍率と実視界を両立した、見かけ視界が60°以上の広角レンズもあります。
ただ、こういったものは周りの風景がぼやけたり歪んだりしやすくなるのです。
したがって高倍率で実視界も広いなら、遠くのものを広範囲でとらえられても、周りの映りが良くないことがあります。
こういったことから、見かけ視界が標準的な50°くらいにする人もなかにはいらっしゃいます。
倍率も実視界も気になるけど周囲の鮮明さも気になる、という方は見かけ視界にも注目してみましょう。
ひとみ径
ひとみ径も明るさを示す数値の一つです。
数値が大きければそれだけ暗い場所でも明るく映りますが、明るすぎても白っぽく見えることがあるので、昼間の屋外など明るい場合は一般的に2~3 mm 程度が妥当とされています。
計算法は有効径÷倍率=ひとみ径で、例えば6×30(倍率6、有効径30㎜)の双眼鏡なら、30÷6=5で、ひとみ径は5㎜ということになります。
コーティング
レンズのコーティングにはいろいろな種類があります。
モノコート、マルチコート、フルマルチコート、フラットマルチコートの順に光の透過率が高くなり、明るくクリアな視界になります。
気になるのは複雑な作りになるので価格が高くなる点です。
そのほかはレンズの色によって視野の着色が起きるのですが、メリットの大きさに比べると気にするほどのレベルではないでしょう。
防振機能
手ブレを補正してくれる双眼鏡です。
高倍率でも、長時間使用でも視界のブレを修正してくれる優れものです。
しかし機能が充実するぶん、大きく、重い、価格が高くなるといった欠点があります。
ただ、徐々にコンパクトで軽く、手軽さも兼ね備えた双眼鏡もでてきてるので、そのあたりも注目するといいでしょう。
防水機能
競技中の急な雨、傘も持ってない、しかし小雨なので競技継続…なんてことも考えられますよね。
そういうときは防水機能がついた双眼鏡がおすすめです。
内部に窒素ガスを充填することで防水性を高めています。
しかし重く大きく、価格が高くなるのでそういった面も気になるところです。
防水が施されていない双眼鏡の場合は、少しでも天気があやしければ雨具を持参することをおすすめします。
アイレリーフ
のぞくときに必要な接眼レンズと眼との距離を、アイレリーフといいます。
そしてこの距離が長いモデルのことをハイアイポイント(およそ14 mm 以上あるもの)と呼びます。メガネの方や、まつ毛がふれるのが気になる方に合わせた機能ですが、長時間使っても目が疲れにくいので他の方にもメリットがありますね。
眼幅調整範囲
小さな子供も使うとなると特に注意が必要なのが眼幅調整の範囲です。
小学2年生ぐらいで目幅の平均は52ミリくらいで、双眼鏡の調節範囲外となることもあり得ます。
ただし眼幅を狭めるとそれだけ広さの方が足りなくなることがあるので、複数の人で共有するなら事前に確認しておきましょう。
IF方式・CF 方式
片方ずつピントを合わせる必要がある方式をIF方式 、 同時にピントを合わせることができるのはCF方式といいます。
距離が頻繁に変化する対象物なら、素早くピントを合わせられるCFがおすすめです。
一般に販売されてる双眼鏡は CF 方式がほとんどですが一応確認しておきましょう。
ほかにもフリーフォーカス、もしくはオートフォーカスという機能の双眼鏡がありますが、これは人の眼の調整機能を利用する特性で、長時間使用だと眼がつかれるといった短所があるので注意が必要です。
ポロタイプ・ダハタイプ
双眼鏡と一言でいっても形が一種類ではありません。
ポロタイプはベーシックなスタイルで、ダハタイプと比べ、高機能の割に価格が安いのが特徴です。ただし大きなサイズで重量のあるものが多いという欠点があります。
ダハタイプは対物レンズから接眼レンズまで一直線上になっており、ポロタイプよりも小型化しやすい特長がありますが、内部のプリズムの構造が複雑に作られているので、コストがかかりやすいといえます。
しかし近年ポロタイプとの価格差がだいぶ縮まってきて、コスパのいいダハタイプも増えてきている点にも注目です。
使い方
使ううえで特に注意していただきたいのは、太陽をのぞくことです。
レンズで集まった太陽の光は、裸眼のときよりさらに眼にダメージをあたえてしまいますので見ないようにしましょう。
サングラスや日食メガネでも対応できません。
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