騎馬戦は通常1人の騎手と3人の騎馬の4人で編成され、元は馬に乗った騎士同士の戦いが由来です。
その由来からか日本の合戦さながらに軍旗などを掲げ盛り上がる運動会の団体競技の1つです。
私も騎馬戦に参加したことがあります。
敵と一騎打ちをするときは名乗りを上げて気持ちは戦国武将になりきっていました。
しかし、敵軍の立派な軍旗に気負いして士気を下げられた記憶があります。
戦国時代の旗には、敵の判別や、味方の士気をあげる、また、自分の存在をアピールするために用いられていました。
つまり、この旗は騎馬戦を行う上でも重要な役割があります。
しかし、いざ作ってみようとしてもなかなかむずかしいものです。
そこで今回は騎馬戦で掲げる応援旗のデザインや作り方、旗に書くおすすめの言葉などご紹介していきます。
この記事を読み終えるころには自分の心を奮い立たせる旗のイメージがわいているはずです。
騎馬戦の旗のデザインはどうする?
運動会でよくみる応援旗やのぼり旗、このイベントを盛り上げる大変重要な要素の1つになっていますね。
全員で協力して作成したものはチームの団結力を高め、やる気を起こさせるものです。
騎馬戦でもそれは同じで迫力のある旗は自分や相手の士気にかかわってきます。
しかし、どのようなものがよいのか?デザインが思い浮かばない。
そういった悩みをお持ちの方も多いのではないですか?
では、騎馬戦においての応援旗はどのようなデザインにしたらよいのか考えてみましょう。
騎馬戦での旗のデザインのポイント
まずはおおまかな旗のイメージを決めなければデザインも思い浮かびません。
簡単でよいので旗の構成を思い浮かべてみましょう。
構成で考えるもの
- イメージカラー
- 文字・イラスト
- 構図
これらを考えておくと全体像をイメージしやすくなります。
思い浮かんだアイデアはメモに残しておくことでイメージが具体化されていきよりよいアイデアを思いつきやすくなります。
おすすめデザイン:イメージカラー
色にはそれぞれイメージがあります。
自分たちのチームの色が決まっているならその色を基調に、決まっていなければどのようなチームにしたいのか考えイメージカラーを決めましょう。
例)
色 | イメージ | 連想されるもの | 作用 |
---|---|---|---|
赤 | 情熱 活動 | 炎 太陽 | 気分を高ぶらせる |
白 | 清潔 純粋 | 雲 白馬 | 気持ちをリセットする |
青 | 冷静 爽やか | 海 空 水 | 気持ちを落ち着かれる |
黄 | 好奇心 向上心 | 太陽 光 | 気持ちを明るくする |
おすすめデザイン:文字・イラスト
応援旗を掲げる目的は、味方の応援のためや自分を鼓舞するため。
いずれもチームの士気を上げるためにつくります。
使用する文字やイラストは自分や仲間を奮い立たせるものをつかうとよいでしょう。
目立つ色や大きくすることで仲間にも伝わり、観客の視線も集めることができます。
遠くからでも見えるようなデザインにしてどのチームより目立つ応援旗を作りましょう。
おすすめデザイン:構図
構図とは、仕上がりの効果を考えた構成のことです。
旗には文字やロゴ・イラストのように様々なものが書かれています。
すべてを主張しては相手に何を伝えたいか分からないゴチャゴチャなもの出来上がります。
チーム名を強調したいなら目立つ色を使ってその他を控えめに書いたり、イラストで笑いや自分たちを盛り上げたいならイラストを強調し他を小さくするなど工夫して、伝えたいことに順位をつけてつくるのがデザインのポイントです。
騎馬戦の旗の作り方
デザインが完成したらいよいよ旗の作成です。
学校のイベントで応援旗や横断幕は欠かせないもの、しかし注文すると運動会でしか使わないのにコストがかかりすぎてしまうこともありませんか?
それなら思い切って手作りしてしまいましょう。
手作りならではの魅力があり応援される仲間の心をつかむアイテムになります。
どのように作っていけばよいのか、応援旗を自作したいと思っている皆様にきれいに作成する方法を伝えます。
参考動画:
1.デザインを考える
よいものにするためにみんなの意見を反映して、デザインを考えたら実際に紙に描いてみて、イラストや文字の位置などを把握して全体像をイメージします。
パソコンを使用してデータとしてデザインするとより具体的なイメージできます。
2.道具をそろえる
デザインを考えたら応援旗をつくる道具をそろえます。
手芸店やホームセンターでほどんどの道具がそろいますが、百円均一でそろえられるものもありますので使う材料によって購入する店を選ぶようにするとコストを抑えられます。
《例:手芸店》
- 布
- 転写用の型紙・チャコペーパー
- マスキングテープ
- ロープ
- ミシン・熱接着用テープ
《例:ホームセンター》
- 絵の具(アクリル絵の具・水性スプレーや水性ペンキなどの専用塗料)
- 筆と刷毛(アクリル絵の具専用)
- 防水スプレー
- 穴開けパンチ/ハトメパンチ
《例:その他》
- 新聞紙
- カッター
- コピー用紙
応援旗にとって大切な布、薄いと強度落ちてしまうし、厚すぎると重くなりし塗料が塗りづらくはがれてしまうことがあります。
旗に使える布としては
- 綿ブロード:適度な光沢のあるオーソドックスな綿生地
- オックスフォード:厚みと光沢があり綿ブロードより厚い
◆ポイント
布は端を縫ったりするので予定の大きさより10㎝~20㎝ほど大きなものを購入しましょう。
3.布の下準備をする
布の四辺は最後にハトメなどの加工をして、強度を保つために処理をする必要があります。
一般的に布の四方を5cm幅に折りミシンで縫いましょう。
ミシンがない場合は、アイロン熱接着テープを使って布を貼り付けます。
◆ポイント
角はどうしても厚くなりがちなので、厚みが出ないよう不要な部分を切り取っておくこと。熱接着テープは失敗したときはがすのが難しいのでアイロンは少しずつかけるようにする。
4.生地に転写する
作成したデザインの下書きを布に転写します。
チャコペーパーを使うと転写できます。
転写したら色を塗るので、文字の周りをマスキングテープで縁取りします。
5.色を塗る
いよいよメインの着色作業です。
基本的に耐水性のものを用意するといいでしょう。
アクリル絵の具や水性スプレーまたは水性ペンキが適しています。
アクリル絵の具 | 水性スプレー | 水性ペンキ | |
---|---|---|---|
色ムラ | 出やすい | 大きく出やすい | 出にくい |
金額 | 安い | 高い | 安い |
乾燥時間 | 10分~30分 | 1時間~2時間 | 30~2時間 |
どの塗料も100円均一に売っています。
量をたくさん使う色はホームセンターで少量の場合は100件均一でと使い分けるとコストがカットできます。
一度塗りだと透けて見えるため、 はっきりと色がつくまで重ね塗りをすることが大切です。
仕上げに、屋外で使用するなら防水スプレーをかけて、ベランダなどで乾かして完成です。
◆ポイント
スプレーは広範囲に着色できるが飛散しやすいので新聞紙などで回りを覆っておく、細かい色付けをするならアクリル絵の具がおすすめ。
アクリル絵の具が完全に乾いた後にマスキングテープをはがすと絵の具もはがれてしまう可能性があるため完全に乾ききる前にマスキングテープははがすようにする。
6.ハトメをつけて完成
ロープを取り付けるハトメを取り付けます。
ハトメ加工に必要なもの
- 布に穴を開ける道具(ハトメ抜き、もしくは穴あけポンチ)
- 金具をつける道具(ハトメパンチ、ハトメ)
ハトメ抜きなどで布に穴をあけ、穴のサイズに合ってハトメを合わせてハトメパンチで挟んでくっつけば完成です。
◆ポイント
大きすぎる旗に小ぶりのハトメを設置すると重さに耐えきれずハトメが取れる事があるので注意しましょう。 ハトメを付ける部分は合皮などで補強するのがお勧めです。
材料費はおおよそ5,000~6,000円程度で出来上がります。
- 布1,000円
- 絵具・筆1,500円
- 防水スプレー500円
- チャコペーパー500円
- その他2,000円程度)
みんなで何かを作るのはとても楽しいもの、そこから芽生える恋もあります。
自作した方が自分たちのこだわりや好きなものを取り入れることができるので、チームの団結力にも影響しますね。
ぜひ、みなさんも自作し素敵な旗を作ってください。
騎馬戦の旗を書く四字熟語などおすすめ言葉4選! その1 赤白青黄を使った言葉
これまで旗のデザインや作成する方法をご紹介してきました。
しかし、実際どのような言葉を入れればよいのか考えものです。
ナルシストな私は、インパクトがあって見た目もかっこいい文字を選びたい、その文字を見て自分に酔いたい願望があります。
そこでおすすめなのが四字熟語です。
四字熟語は使用している漢字1つ1つに意味があり外国人すら一目置くかっこいい言葉の代表です。
もちろん、意味の分からないものを使用しても仕方がないのでおすすめのものをいくつかご紹介します。
赤 | 赤手空拳 せきしゅくうけん |
誰からも手を借りることなく自分だけの力で物事をおこなうこと。何も持たず自分の力だけで相手に向かっていくという意味の言葉です。 |
---|---|---|
赤心奉国 せきしんほうこく |
誠意を込めて国につくすという意味。 チームのために全力をつくす様子を表す団体戦に合う言葉です。 |
|
白 | 腕白小僧 わんぱくこぞう |
いたずら好きで元気な子供という意味。 ユーモアのある体育祭にぴったりですね、思いっきり楽しんでいる様子が伝わります。 |
白首北面 はくしゅほくめん |
年老いても衰えることない向上心を持ち続けるという意味。 どんなにボロボロになっても常に成長しつづけたいという一生懸命な様子が分かります。 |
|
青 | 雲外蒼天 うんがいそうてん |
困難を乗り越え努力して克服すれば快い青空が望めるという意味。 どんな困難にも立ち向かい満足のいくパフォーマンスをするというスポーツマンシップがわかる言葉ですね。 |
冬夏青々 とうかせいせい |
どんなときでも変わらない固い信念のこと。 どんな逆境でも跳ね返し常に勝利を意識している断固たる決意を表す言葉です。 |
|
黄 | 青蓋黄旗 せいがいこうき |
天子が出現する吉兆、めでたい前兆のこと。優勝や勝利をイメージさせる、見ただけで力がわいてくる縁起のよい言葉です。 |
牝牡驪黄 ひんぼりこう |
物事の見た目にこだわらず本質を見抜くたとえ。 見た目にこだわらず、ただがむしゃらで一生懸命な姿が想像できる言葉です。 |
騎馬戦の旗を書く四字熟語などおすすめ言葉4選! その2 漢字1文字
漢字は1字でも意味を持つ文字です。
当然、漢字1文字だけでもかっこいいインパクトのある文字はたくさんあります。
次は、漢字1文字で表すことができる騎馬戦にぴったりの例をあげます。
魂:体の中にやどり、精神をつかさどる精気
闘魂など他の漢字と合わせておおく使われている漢字ですね、自分の持てる力を全部出しきってでも勝ちに行く意気込みが伝わってきます。
炎:燃えるように熱い、焼けるように熱い
炎のように熱く激しく、燃えたぎる気力を感じさせる漢字です。
燃え尽きないように注意しましょう。
激:勢いがはやく、強い
激流、激闘など激しい様子が伝わります。
勝負事にはもってこいの文字です。
勇:いさましい、力強い
堂々として勇ましい姿を感じされられます。
失敗を恐れず立ち向かっていく姿が想像できるいい漢字です。
頂:てっぺん、一番上
なにがなんでも優勝する意思を伝える漢字です。
騎馬戦だけでなくいろいろな場面でも使える文字です。
騎馬戦の旗を書く四字熟語などおすすめ言葉4選! その3 武将の旗印
騎馬戦は戦国時代の合戦をイメージさせるものがありますので戦国武将の旗印や文字は闘志を駆り立て、味方のやる気も大幅に上昇させます。
私のような戦国武将好きはテンションマックス、敵を倒して成果を武者震いブルブルで震えてきます。
真田幸村 六文銭
真ん中に穴が開いた銭が六つならんでいる印です。
六文銭は三途の川の渡し賃として死者の棺に入れるものです。
それは、自分たちは死ぬ覚悟ができている、何も恐れず戦うという意思表示です!
石田三成 大一 大万 大吉
一人が万人のために、万人が一人のために命を捧げればみんな幸せになるという意味。
チーム戦にはぴったりの言葉です、この旗を掲げチーム全員で勝利をつかんでください。
上杉謙信 毘
戦いの神、毘沙門天を表しています。
上杉謙信は闘いの神である毘沙門天の生まれ変わりだと考えていたと言われており、強く信仰していました。
自分が毘沙門天の生まれ変わりと信じ敵軍をかけてください。
徳川家康 厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)
厭離穢土は『煩悩にけがれた現世を嫌い離れる事」、欣求浄土は「極楽浄土に旺盛することを心から願い求めること」を意味します。
つまりは仏のご加護によって平和な世をつくるということ
武田信玄 風林火山
有名な信玄の兵法を表した文字です。
疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵し掠めること火の如く、動かざること山の如し。
信玄にあやかりこの兵法で令和の合戦を勝利してみてはいかがでしょうか。
騎馬戦の旗を書く四字熟語などおすすめ言葉4選! その4 四字熟語
応援旗に描く文字の紹介をしてきましたが、見た目も意味もかっこよくありたいあなたにおすすめの四字熟語も紹介していきましょう。
勇猛果敢(ゆうもうかかん)
勇ましく大胆な行動。
失敗を恐れず何があろうと前向きに挑戦するそんな意味のある言葉で騎馬戦にとてもあう四字熟語です。
威風堂々(いふうどうどう)
態度や雰囲気に威厳が満ち溢れていて、立派な様子。
堂々として周りを圧するような威厳あるさま。
こちらも騎馬戦にあう四字熟語です。
とても力強さを感じさせ、絶対に負けないという堂々とした姿が伝わります。
獅子奮迅(ししふんじん)
獅子が奮い立って、猛進するような激しい勢い。
獅子のごとく全員の心を奮い立たせ全力で勝利を勝ち取る迫力ある四字熟語です。
大胆不敵(だいたんふてき)
度胸がすわっていて、おそれず、動じないさま。
まさに合戦にふさわしい言葉、負けることを恐れず敵をむかいうたんとする様子がつたわります。
この言葉のとおり戦場で成果をあげ、大胆に目立ってください。
まとめ
今回は、騎馬戦で掲げる応援旗のデザイン・制作方法やおすすめの文字をご紹介してきました。
体育祭は盛り上がるイベント、中でも団体競技の騎馬戦はみんなで熱くなる競技です。
参加している人も応援している人もチームの士気を上げるため自分たちらしい応援旗を作成する必要があります。
旗のデザインのポイント
- イメージカラーを決める
- 文字・イラストを決める
- 全体の構図を考える
みんなでしっかり話し合って自分たちだけの素敵な旗のデザインを考えましょう
自作で作る場合は
- デザインを考える
- 材料をそろえる
- 布の下準備
- 布に転写
- 色を塗る
- ハトメをつける
この順番で行うとスムーズに制作できるはずです。
みんなで分担して行えば期間は短くできるはずですし、協力することで団結力も生まれます。
旗に入れる文字はインパクトのあるもの
- イメージカラーを含めた四字熟語
- 漢字
- 戦国武将の旗印
- 騎馬戦にあった四字熟語
もちろん騎馬戦に適さないものや意味の分からない四字熟語もあるので意味をしっかり理解し自分たちが一番伝えたいこと、入れたい言葉を選ぶようにしましょう。
応援旗があるだけでチームの気持ちは全然ちがうものになります。
チーム全体のやる気をあげて相手を威圧するためにも自分たちらしい素敵な旗を掲げて応援、競技に参加してください。
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